消費者金融業者などによる個人向け無担保ローンは、なにかと資金が入用な一方で、現金はもちろん高価な資産を持たない庶民にとってはありがたい存在ではある。 しかし、金融業者が、無担保という言葉の印象ほど何の当てもなくカネを貸しているわけではないことは覚えておくべきだろう。 人間関係という無形資産 金融業者が考える回収の当てについてのひとつのシンプルな考え方は、債務者が真面目に働いて、将来的に資金のゆとりができたときに回収するという考え方で、これこそがもっとも基本であり、もっとも自然であるように思える。ただ、金融業者は、一般に、債務者から生じる将来的なキャッシュフローを、少なくとも完全には信用したりしない。その人は会社が潰れて失業するかもしれないし、病気になるかもしれない。そうしたリスクは範囲が広過ぎて、とてもではないが対処しきれない。そんなことをいちいち検討していたら、利息をいくらもらっても審査
佐々木: 東さんが朝日新聞の「論壇時評」を書いていることは、業界では衝撃的な話として受け止められていますよ。 東: そうでしょうね。 佐々木: かつての論壇のような場はとうに消滅したと言われています。それでも新聞は自分たちこそ論壇の中心だと思い込みながらここまでやってきた。 でも今回、朝日新聞で東さんが論壇時評を書いていることを見ると、新聞も徐々にネットの議論に軸足を移そうとしているかのようにも思えます。 今後ネットとマスメディア、あるいは論壇があるのとするなら論壇の、それぞれの関係、構造はどう変わっていくのでしょうか。 それは補完関係にあるのか、あるいはマスメディアなき時代においてはネットだけで言論空間が成り立つのか、そこでどういうことが起きてくるのか。今日は、そんな話をおうかがいしたいと思っています。 東: 分かりました。 論壇時評を引き受けた経緯は、去年の12月ごろに朝日新聞さんから
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