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ブックマーク / slib.net (2)

  • 『隣の席のファンタジカ』 かもめあき 作

    東大文芸部 ※東大文芸部の他の作品はこちら→http://slib.net/a/5043/(web担当より) 「明日、大事な話があるから」 放課後、いつもと同じように並んで昇降口へと向かった、その直後だった。 低い、押し殺したような声は、それでも、ミナの小さな肩をぴくりと震わせた。 はっ、となって、思わず下に向けていた視線を跳ね上げる。その間に、彼は傍らからそっと離れて、既に五メートル先を歩いていた。六メートル、七メートル、距離はどんどん開いていく。けれど、それが十メートルほどになったところで、彼はぴたりと立ち止まった。その一瞬、周りには二人のほか、誰もいなかった。 「悪いけど明日、ちょっと早めに来てくれないかな」 うん、とミナが小声で頷くと、彼はばいばい、とも言わずに、再び歩き始めた。ミナは、その後ろ姿が見えなくなるまで、ずっとその場に立ち尽くしている。 そしてそれは、その日二人が交わし

    『隣の席のファンタジカ』 かもめあき 作
  • 『うちの母ちゃん凄いぞ』 2chまとめ 編

    くず子 作 2chまとめ 編 母ちゃん48歳、自分23歳。 オヤジの借金で家に乗り込んできた893相手に「そんな雷おこしみたいな髪の毛して!恥ずかしくないの!?」と罵倒して追い返した事のある母ちゃん。 ありがちな、母ちゃんが死んじゃうオチや、母ちゃんが病気しちゃったオチはないけど、ちょっとお前らに母ちゃんを自慢したかったのでスレ立てた。 中卒ニート 自分は3人兄妹。3つ上の兄と、7つ下の妹に挟まれた真ん中。 母ちゃんはどこにでもいるような母ちゃん。若い俳優にキャーキャー言うし、パートから帰ってきたらオヤジにパート先の愚痴をこぼしたり、普段はお菓子なんか作らないくせに、自分や兄妹の友人が遊びにきた時だけクッキーやマドレーヌを焼いて、「いつも作ってるんだけど、今日はちょっと失敗しちゃったわぁ」とか言って焦げた手作りお菓子を友達に振舞うような、見栄っ張りな母ちゃんだ。 例えるなら、クレヨンしんち

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