佐世保市と佐賀県有田町を結ぶ第三セクター松浦鉄道(MR)の沿線自治体などでつくる地域公共交通活性化協議会は15日、MRのJR九州乗り入れ実証実験を3月14日から2年間実施するなど新年度の事業計画を承認した。 計画によると、佐世保駅での乗り換えなしに伊万里駅(佐賀県伊万里市)‐ハウステンボス駅(佐世保市)間とハウステンボス駅‐たびら平戸口駅(平戸市田平町)間で1両編成の快速電車を毎日1本ずつ運行。ハウステンボスと周辺地域を結ぶ観光ルートの強化を図る。 運行する列車内で沿線の観光情報をテープで放送するほか、駅周辺を巡りやすいように伊万里、たびら平戸口の両駅に電動自転車各5台を配備。たびら平戸口駅に新たに平戸市内の観光案内地図板を設置し「日本最西端駅」の証明書も3月にデザインを一新する。 実証実験期間中は乗客数などを調査し、需要が多ければ、2011年3月以降も継続して乗り入れ実験を続ける。=20