1月下旬に全国を駆け巡ったひとつのニュースによって、ダム界、特にダム好き界に激震が走った。 宮城県が全国で初めて、県が管理するダムのネーミングライツ(命名権)の売却を発表したのだ。 ダムに名前をつけられる!?そんなダム好きにとって夢のような話、聞いたことがない。いったいどういうことだろう。 (萩原 雅紀) ネーミングライツとは? ネーミングライツとはつまり命名権、対象となる公共施設に有料でスポンサーネームをつけることができるというビジネスだ。日本でもいくつか事例はあったが、何と言っても渋谷区の渋谷公会堂が「C.C.Lemonホール」になったのがファーストインパクトだろう。東京都が持っている東京スタジアムも「味の素スタジアム」となってからだいぶ時間が経ち、今となってはネーミングライツ後の名前の方が馴染みがあると思う。 今回、全国に先駆けてダムという方向性を打ち出した宮城県でも、既に野球場やコ