店頭での対面販売を義務づけられた医薬品をインターネットで通信販売し、府の改善命令にも従わなかったとして、大阪府警は薬事法違反容疑で、大阪府枚方市東中振の「三牧ファミリー薬局」の社長(55)を31日にも書類送検する方針を固めた。厚生労働省によると、平成21年6月の改正薬事法施行で薬の通販が規制されて以降、立件されるのは全国で初めて。 薬事法では、一般用医薬品を副作用などのリスクが高い順に1~3類に分類。購入者へのリスク情報提供の必要性が高い1、2類は対面販売に限定している。 捜査関係者によると、社長は21年6月以降、薬剤師などによる対面販売が必要な育毛剤やかぜ薬などをネットで販売。府が同年12月と昨年7月に改善命令を出したが、従わずに販売を続けた疑いが持たれている。府が今年4月に刑事告発していた。