阪神大震災が起きた1月ごろになると、赤十字に必ず届けられる被災者への義援金が2件ある。贈り主は音楽関係者と災害支援団体。昨年度もあわせて十数万円が寄せられた。ただ、これまでに寄せられた義援金の配分にめどがついたため、赤十字は近く、この2者に礼状を送って受け付けの終了を伝える。あの日からもうすぐ16年。国内外からの善意の総額は1793億円に達した。 義援金を管理する日本赤十字社兵庫県支部によると、この2者からの義援金が震災直後から始まったかどうかは不明だが、少なくともここ何年かは続いているという。昨年度はこの音楽関係者から県支部の口座に約9万1千円、災害支援団体からは震災当時からある義援金窓口の口座に5万円が送られてきた。 1995年1月17日の震災直後から、被災自治体や日本赤十字などは、全国に義援金を呼びかけた。同年に約1730億円、呼びかけを中止した99年までに約1792億円が集まっ