ジェームズ・キャグニー主演ギャング映画の第三回目は『白熱』(1949年)。『民衆の敵』(1931年) [srad.jp] や 『汚れた顔の天使』(1938年) [srad.jp] では主人公の貧しい少年時代から描かれ、「みんなビンボーが悪いんや」というニュアンスがありましたが、この映画の主人公は中年でひたすら冷酷無比かつ凶暴な男。ただし先天的に精神に変調をきたしていることを暗示しています。 凶悪ギャングのコーディは一味と共に列車強盗と殺人を行い警察に追われるが、手下を使って同時刻に別の場所で起こさせた窃盗事件の犯人として自首することで重罪を免れる。一方、警察はコーディが収監されている刑務所に秘密捜査官ファロンを潜入させ、列車強盗の真相を探ろうとする。刑務所内で殺されそうになったコーディを救ったことで、ファロンは彼に信用されるようになるが…。 主人公コーディに扮するのがジェームズ・キャグニー