「もてあそんでいるつもりなのか」「日本も韓国もなめられている」-。予告された北朝鮮によるミサイル発射は、12日午前も行われなかった。「ミサイルの収納準備に入った」「発射口が再び上を向いた」。日米韓が厳戒態勢を敷く中、北朝鮮の動向に関する情報は揺れ動き、在日コリアンが多く住む大阪市生野区のコリアタウンでは、住民らの緊張感といらだちが限界に達しつつある。 「発射するのかしないのか。いい加減うんざりだ」。発射日と予告された10日以降、常にニュースサイトをチェックしているという自営業の男性(58)は「もちろん発射しないでほしいが、『打つ、打つ』と言いながら何もない日が続くと、緊張感と疲労でへとへとになる」と語り、「まだ発射しないということは北も悩んでいるということだ。強硬な姿勢を示して発射中止を明言させるべきだ」と訴えた。 飲食店従業員の女性(38)は「日本も韓国もなめられっぱなしだ」とばっさり。