2月19 シンプルな水素の運び手 カテゴリ:有機化学 地球温暖化、原油価格の上昇という二つの問題が世界を揺るがしています。石油エネルギーに無批判に依存していられる時代ではなくなってきた現在、新たなエネルギー源の開発は人類に課せられた最大の急務の一つでしょう。そして現在最も理想に近いと考えられるエネルギー源が水素(H2)であることは、このページでもたびたび述べてきた通りです。水素は燃やしてもCO2を一切出さず、廃棄物は水だけという究極のクリーンエネルギーです。 水素は水の電気分解、メタノール、天然ガス、石油、各種バイオマスなど様々な資源から取り出しが可能で、地球上どこでも入手が可能であることも大きなポイントです。また水素は電気、動力、燃料など様々な形のエネルギーに変換が可能です。この意味で、水素は石油の代替となる燃料の一種というよりも、電気などに変わる有用なエネルギー媒体と考える方が近いとも