安倍首相はじめ多くの自民党議員が「桜を見る会」に自身の支援者を招待していたことが問題視されており、さらに関連費用の一部を負担していた疑いもある 今年は参加者1万8200人、税金5500万円が投入された首相主催の「桜を見る会」を、菅 義偉(すが・よしひで)官房長官が「来年度は行なわない」と発表したのは11月13日。 共産党・田村智子参議院議員が参院予算委員会で「安倍首相による私物化ではないか」と問題提起し、野党による追及が始まってからわずか5日後の、電光石火の中止決定だった。 全国紙官邸担当記者が言う。 「唐突な中止決定は、官邸の危機感の裏返しです。野党が結束し、まさにこれから予算委員会で本格的な追及が始まるというタイミングでした。これ以上追及されたらダメージが大きすぎる、場合によっては政権が持たないと判断したのでしょう」 ジャーナリストの川村晃司氏は、官邸の狙いをこう読む。 「中止というこ