家族全員で過ごす久しぶりのお正月。 「ことしも家族が安全で健康に過ごせますように」 神社でいつもと変わらないお願いをしました。 その数時間後の激しい揺れ。妻と子ども3人がいた家は目の前で土砂崩れに巻き込まれました。 災害対応に向かおうと、家族のもとを離れた直後のことでした。 「どんなに怖かっただろう。苦しかっただろう。どうして代わってあげられなかったんだろう」 年の瀬、大間圭介さん(42)は金沢市にある自宅から、石川県珠洲市の妻の実家に3人の子どもたちと一緒に帰省していました。 珠洲警察署で警備課長を務める大間さんは、例年は忙しい年末年始に久しぶりにまとまった休みがとれました。 小学生の長女(11)と長男(9)、それに3歳の次男は、はしゃいだ様子でした。家族でそろって里帰りをするのを楽しみにしていたようです。 親戚もたくさん集まって、料理を囲みながらテレビを見たり、みんなでゲームをしたり。
