では,イーサネットの遺伝子ともいえる「フレーム」の詳細を見てみましょう(図4[拡大表示])。 前述のように,イーサネットで広く使われているDIX規格のフレームは,あて先アドレス,送信元アドレス,タイプ,データ,エラー検出の五つの部分に分かれています。図4では,後述するプリアンブルとSFD*という二つの制御信号が付加されていますが,この部分は通常LANカードなどのハードウエアで生成するためイーサネットのフレームには含まれません。 まず,「あて先アドレス」と「送信元アドレス」は,いずれも6バイト(つまり6×8=48ビット)の領域となっています。これは,いわゆるMACアドレスと呼ばれるもので,LANカードごとに固定的に割り当てられている固有の番号です。 48ビットで構成されるMACアドレスのうち,最上位の2ビットはマルチキャスト*/ブロードキャスト*/ユニキャスト*といった通信の種類を識別するた