高速水着の素材開発で知られる「山本化学工業」(大阪市生野区)の製品「バイオラバー」を使った商品が「がんに効く」などとPRして販売された事件で、京都府警は20日、健康用品販売会社「壮快薬品」(東京都千代田区)の京都駅前店店長・吉川由美容疑者(33)、ゴム製品販売会社「ハーキュリーズグループ」(大阪市東成区)スタッフの浜谷吉孝(53)、瓜生芳文(59)両容疑者を薬事法違反容疑で逮捕した。ハ社は山本化学工業の関連会社で、府警は今後、山本化学工業がどの程度、販売方法を認識していたかについても調べる。 調べに対し、3人とも「身に覚えがない」などと容疑を否認しているという。 発表によると、バイオラバーが厚生労働省から医療機器の承認を受けていないのに、吉川容疑者らは4月15日、京都駅前店で開かれた説明会で「がん細胞を抑制する効果や、緑内障や白内障を治す効果がある」と説明するなどし、女性客(44)にベスト