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ブックマーク / shinzor.hatenablog.com (16)

  • ■ 無症状者への甲状腺がん検診は過剰診断と考える医師は、たまたま自分に無症状の甲状腺がんが見つかった場合に治療を受けるか - shinzorの日記

    過去記事のコメントの要約 甲状腺がんの過剰診断の問題では、過剰診断と過剰治療の二つの異なる事柄が絡み合っています。過剰診断で見つかったがんの治療なら過剰診断過剰治療かというとそうでもないのが難しいところです。この件に関しては以前に記事を書きました。 shinzor.hatenablog.com この記事のコメント欄で、名取宏(なとろむ)さんから卵巣がんを例にとって丁寧に理由の説明をしていただきました。要約すると、次のようになります。 無症状の人に検診した場合と対照群(検診しない)に違いがないことは分かっているので、検診は推奨されない。 しかし、無症状の人に見つかったがんを治療した場合と放置した場合の比較はできていない。将来も比較はできないだろう。(おそらく、倫理的に) したがって、無症状で見つかったがんは、ガイドラインに従って処置(治療)される。 もし、治療せずに、がんで死亡したなら医者は

    ■ 無症状者への甲状腺がん検診は過剰診断と考える医師は、たまたま自分に無症状の甲状腺がんが見つかった場合に治療を受けるか - shinzorの日記
    ublftbo
    ublftbo 2021/08/30
    過剰治療の定義は、過剰診断された疾病に処置をおこなうことです。前立腺がんや甲状腺がんでは待機療法の選択肢があります。福島では(も)待機療法を勧めたが手術を希望した例があり、それが心理社会的に重要です。
  • 死亡率を下げる効果のない検診で見つけたがんの治療を行ったほうが良い理由は理解できていない - shinzorの日記

    甲状腺がんの治療に関して,次のツイートをしました。 同じ疑問を感じ,NATROMさんにお尋ねした。治療しても死亡率の変わらないがんを見つける検診はしない方がよいが,見つけちゃったら治療しないわけにいかないという心理になるらしい。確かに,治療しないなら何故検査したということになる。つまり検査した時点に問題が起きている https://t.co/V6cWhueWIR— zorori (@hshinz) 2018年12月2日 しばらくしたら,ublftbo(TAKESAN)さんから、「心理ではなく知見(に拠るガイドライン)です。」というはてぶコメントを頂きました。確かに、ublftboさんのおっしゃっていることの方が正確だと思います。 では、何故「心理」という表現にしたかというと、以前にNATROMさんに、何故、死亡率を下げる効果のない検診で見つけたがんを治療するのかという質問をしたところ、「端

    死亡率を下げる効果のない検診で見つけたがんの治療を行ったほうが良い理由は理解できていない - shinzorの日記
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    ublftbo 2018/12/10
    コメント欄も
  • 突貫工事 - shinzorの日記

    20日の能天気なテーマパーク記者会見で小池知事は,環状2号をオリンピック開催までに間に合わせるといいました。でもね,とうにタイムリミットは過ぎてしまったので,小池知事の努力ではどうにもなりません。気で間に合わせたいのなら,もっと早い段階で決断して工事を発注すべきでした。今頃,トップがこういう宣言をすると,現場は突貫工事を強いられます。突貫工事が品質低下や事故と関りが深いのはご存じの通りで,非常に困るんですよね。 国土交通省も今年度から作業員が週休二日をとれるように工期を伸ばして発注するという時代なのですが,小池知事はご存じないかもしれません。プロジェクトX風のドラマでは,トップの意気に感じたメンバーが困難な事業を成し遂げますが,現実には,無理がたたって悲劇に終わる場合もあります。あの広島新交通システム橋桁落下事故も,騒音問題で夜間工事が行えなかったため,昼間の突貫工事だったそうです。 私

    突貫工事 - shinzorの日記
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    ublftbo 2017/06/22
  • 過剰診断をめぐる心理 - shinzorの日記

    【追記】NATROMさんから,貴重な指摘ありましたので修正しました。ありがとうございました。 無条件で「治療効果」がないような書き方になっていましたが,症状が進んだ状態では治療は必要だし効果もあるということです。ただ,症状がない早期に検診で発見しても,将来,治療が必要な状態に進展するのか,放置しても構わないのか分からないし,すぐに治療しても症状がでてから治療しても大きな違いはないということだと思います。 過剰診断は,過剰治療,誤診,偽陽性と混同しやすいですね。また,何が問題なのかも私のような素人には分かりにくいです。分かりにくいのは,個別事例が過剰診断かどうかは確率的にしか言えないところにあると思います。NATROMさんが分かりやすい説明をしてくれていますが,それでもすっきりしない人も多いのではないでしょうか。 「過剰診断」とは何か 「過剰診断」という言葉は,違う意味で使われることもあるそ

    過剰診断をめぐる心理 - shinzorの日記
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    ublftbo 2017/04/20
  • 「率」の扱い − 「子宮頸がんワクチンにまつわる計算間違い」の訂正 - shinzorの日記

    「子宮頸がんワクチンにまつわる計算間違い」について,ブクマで間違いの指摘がありました。お詫びして修正記事をあたらめて書き起こします。元の記事には注意書きを加えてそのまま錯覚の見として残しておきます。 まず,コメントに罹患率と有病率の指摘がありましたので,その復習からです。 罹患率=「期間中に新たに発生した症例数」 ÷「期間中の疾患の危険性にさらされる集団ののべ人数」 有病率=「ある一時点における疾患を有する人の数」 ÷「観測する対象のリスクを抱える母集団の大きさ」 これをかなり単純化した図で説明すると以下のようになります。図の縦棒は各年代の人口で,単純化のため5年間としていますが,実際は生涯年数になります。図の2年目がHPVワクチン接種年代で,実際には12,3歳です。各年代の人口や発生数は同じにしています。また,実際には死亡者がいるので,累積はもっと少なくなりますが,死亡者がいないとして

    「率」の扱い − 「子宮頸がんワクチンにまつわる計算間違い」の訂正 - shinzorの日記
    ublftbo
    ublftbo 2016/05/29
    疫学や公衆衛生の教科書では大抵、「率・比・割合」を区別せよ、ということが書いてあって、そこがとても大切ですね。そして厄介なことに、割合なのに「率」と表現されている量もあったりするという。
  • 子宮頸がんワクチンにまつわる計算間違い - shinzorの日記

    【5/29追記】 はてブコメントで間違いの指摘がありましたので,訂正の記事を書きました。そちらもご覧いください。記事は自らの計算間違いの見としてそのまま残しておきます。当ブログのテーマの一つは「錯覚」ということもあります。 「率」の扱い − 「子宮頸がんワクチンにまつわる計算間違い」の訂正 http://d.hatena.ne.jp/shinzor/20160529/1464480070 ********************************* 日だけのようですが,子宮頸がんワクチンには賛否両論が渦巻いています。両論を見てみると,賛と否で全く違うデータを示している場合があります。意見,見解の相違というレベルではなくて,単純に数字が違うのです。「羅生門」の世界ではないので,確実に,どちらかが間違っているか,あるいは両方間違っていることになります。 具体的な意見として,少し古い

    子宮頸がんワクチンにまつわる計算間違い - shinzorの日記
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    ublftbo 2016/05/28
    罹患率については、より誤っているのは鹿野さんの方です。累積罹患率(1年の割合とする)は、「新規発生数 / 危険人口」です。患者総数を人口で割ったものは有病割合です。
  • 「ニセ科学撲滅運動」 - shinzorの日記

    ●造語レッテルによる藁人形論法 「ニセ科学撲滅運動」が「ニセ科学」に堕した5年 http://blogs.yahoo.co.jp/satsuki_327/42697009.html 「ニセ科学撲滅運動」とは初耳でしたが,それもそのはず,さつき氏の造語でした。それは,次の記述から分かります。 「この、科学の啓蒙を率先して行ってきたグループのことを「ニセ科学批判クラスタ」と呼ぶ人もいるようですが、彼らがおこなってきたことを、ここでは「ニセ科学撲滅運動」と呼ぶことにしましょう。」 「ニセ科学批判クラスタ」でも良いのに,わざわざ「ニセ科学撲滅運動」と言うのかその意図は不明ですが,両者では意味合いが違って来ます。「ニセ科学批判クラスタ」は単なる集団,烏合の衆という印象ですが,「ニセ科学撲滅運動」となると,組織的な政治運動という趣きがあります。 実態はどちらに近いかといえば,前者です。ニセ科学批判者の

    「ニセ科学撲滅運動」 - shinzorの日記
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    ublftbo 2016/03/17
  • 被害者まで揶揄してしまう危険 - shinzorの日記

    菊池誠氏が「好きな時に鼻血を出せる #フクシマ人とは」を批判され「好評なのに」 http://togetter.com/li/808369 (注)ここで言う「フクシマ人」とは,福島県に関する危険デマを垂れ流す人を意味します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 馬鹿げた行為を批判する意図で,自ら馬鹿げた行為を演じて,その馬鹿らしさを強調する手法が揶揄である。ただし,揶揄の相手にはまず通じない。ただ怒らせるだけの結果に終わるのが殆どである。揶揄は既に分かっている内輪向けの娯楽で,議論や説得を諦めた場合にやるものである。皮肉,風刺,ブラックジョーク,笑い話の類には,その要素が多分にあり,前提の知識がある人には受けるが,怒り出す人も一定数いる。笑いは人を馬鹿にする品の良くない面があるため,眉をしかめる人がいるのはやむを得ない。それを承知の上でやっている芸人も,時々,度が過ぎたと謝罪させられる場合

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    ublftbo 2015/04/17
  • 過剰診療と治療法のない病気の検診 - shinzorの日記

    「過剰診断」とは何か ー NATROMの日記 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20150324 ここでは、過剰診断とは「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない病気を診断すること」と定義する ■過剰診療 白状しますと,数十年前,私が最初に近藤誠医師のがんもどき仮説を読んだ時,素人なりに説得力のある仮説だと感じました。根拠として乳がん検診によって,乳がん患者の致死率は下がっているけど,全人口に対する死亡率は下がっていないというデータがあると書いてあったからです。ただ,確かにそういうデータも有るのでしょうが,そうで無いデータもあるということは素人には分かりませんでした。かといって自分で調べるだけの情熱もないわけです。この辺りが素人の限界で,信頼出来る専門家の重要性を痛感します。 それでも,素人が専門家の発言の信頼性を判断する場合に,あまりに歯切れの良

    過剰診療と治療法のない病気の検診 - shinzorの日記
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    ublftbo 2015/03/27
  • 線引き問題 ー 「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」 - shinzorの日記

    評定サイトには,「発展途上の科学」と「未科学」という分類をしています。果たして,疑似科学の判定にこれらの分類が必要でしょうか。前の記事と重複する部分もありますが,必要性について考えて見ます。 ■科学発達史的分類 前記事にも書いたように,字面からは科学発達史的分類を思い浮かべます。自然現象を説明したり制御する行為(営為)として,古代の呪術から始まって,哲学を経て,実証科学へと至る歴史です。当然,この変化は連続的ですから,明確な線引きは出来ません。物事をマクロに見る時には有用な分類ですが,個々の事例,例えばアリストテレスの行為はどの分類に該当するかなどを考えてもあまり有意義とは思えません。アリストテレスの研究は発展途上の科学と決めたところで,それだけのことで,それが何かの役に立つとは思えません。 肝心なのは,この発達段階の末端に「疑似科学」は位置しないことです。「未科学」以前は「疑似科学」だっ

    線引き問題 ー 「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」 - shinzorの日記
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    ublftbo 2015/02/04
  • ハリボテ評定基準 ー 「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」 - shinzorの日記

    ■総合評定の需要は大きい 前記事で,「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」について触れました。「総合評定」を止めて,「判定」に方針変更すべきという意見でした。疑似科学への注意喚起目的ならば,判定で十分であるという理由からです。まともな「総合評定」が可能ならよいのですが,評定サイトの評定もまともには見えないことを例を挙げて説明しました。私の経験ではまともな総合評定は殆ど見たことがありません。にもかかわらず,総合評定の需要が多いことも感じました。需要の理由は多分,見栄えの問題ではないかと思います。 ■簡単な対象ではまともな総合評定もある 世の中には比較的まともな総合評定も存在します。チェスや将棋のレーティングなどです。評価するのは勝ち負けだけなので総合評定ではないようにも見えますが,様々なレベルの対局相手との成績を考慮するという意味で総合評定です。それにしても,考慮するのは対局成績だけです

    ハリボテ評定基準 ー 「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」 - shinzorの日記
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    ublftbo 2015/02/04
  • 「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」で気になったこと - shinzorの日記

    疑似科学とされるものの科学性評定サイト http://www.sciencecomlabo.jp/ ■総括的な感想 大学が疑似科学を取り上げ,サイトを作ったことに賛意を表します。その上で,気になった点を述べます。 先ず「活動概要」に「科学性の程度をおしはかる試みを行っています」とあります。意欲的な挑戦だと思いますが、程度を推し量る定量評価は極めて難しいのではないかと思います。学問として、長期的に取り組んでいくつもりなら別に異論は有りませんが、一般社会への実用的情報提供という目的にはそこまでの必要はありません。後者の目的としては、いわゆる疑似科学批判があります。人によって差はありますが,概ね,ウソで社会的に害を及ぼすものに注意を促しています。しかし、その程度を評価するという高難度のことは必要もなく,していません。EMと血液型性格判断のどちらがより非科学的かなど、簡単に言えることではないからで

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    ublftbo 2015/02/04
  • sivad氏はCMを発信 - shinzorの日記

    sivadさんが次の記事で,NATROMさんに「反論」しました。 NATROM氏はどこで道をあやまったのか〜AMA1994をちゃんと読もう〜 http://d.hatena.ne.jp/sivad/20130912 と思ったら,反論じゃありませんでした。 上記のエントリーの冒頭には二つのリンクが貼ってあって,それへの反論が書いて有るかと思い,読み進めると全くスルーされています。以前の記事の繰り返しに過ぎず,新しいことは書かれていないのでした。肩すかし。 「部分的に切り取って勝手に解釈を広げていくから誤解に誤解を重ねてしまうのです。」は,そのままご自分にはね返ってくる言葉ですね。私も既に別エントリー「文字にしてあることと反対の意を行間から読み取る」で述べました。 http://d.hatena.ne.jp/shinzor/20130814/1376488453 要するに,主張を繰り返している

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    ublftbo 2013/09/13
  • 患者に不利益を与えるイデオロギー - shinzorの日記

    全員とは言いませんが、殆どのMCSと言われる患者さんが第一に望むことは,症状が無くなること,或いは軽減だったはず。それが困難ならば,種々の支援も必要です。経済的支援では,労災認定,障害年金支給などがあります。 もし,症状が無くなることが期待出来るなら,効果が確認されていない民間療法例えば「気功」などを試すことも無碍には否定できないとさえ思います。もちろん,安全性の確認は必須ですので信頼できる主治医などと相談して上の話です。*1 臨床環境医は正規の医師ですし、MCS患者さんにとっては信頼する主治医ですから、もし、治療効果があったのなら、結構なことです。その治療が他の患者さんでも効果を期待できるものなのか疑問がありますが、その患者さんに限り利益があったのは事実でしょう。(ただ、他の治療ではもっと効果があったかもしれないという、機会損失である可能性は残る。) というように方策には留保条件はつきま

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    ublftbo 2013/08/20
  • 難病であるうちは - shinzorの日記

    地震予知や終末の預言者予言者は、予言が外れても気にする様子はありません。新たな予言を行い、当たる迄続けるだけです。予言や占いは大量に行うのが、ミソです。外れた場合は無視し、当たった場合を強調、宣伝すれば良いのです。たまたま当たったとしても、何か根拠があって予想したわけではありませんから、特に先見の明があったわけでもありません。 歴史を調べると、偉大な発見や業績を上げる偉人に先立って、似たような説を提唱している人々がいることがあります。彼らは、過小評価されているのかというとそうではありません。彼らの説はたまたま偉人の業績に似ているだけで、根拠等が不充分であったのです。適当な説をブチ上げ、後世に似た説が認められることがあっても、根拠のない当てずっぽうが評価されることはありません。 世にその実体が解明されていない難病は多く存在し、それらの特効薬や治療法を開発したというものも数多く現れます。彼らは

    難病であるうちは - shinzorの日記
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    ublftbo 2013/08/20
    「そんなことより、エビデンスです。」 も一つ言うと、陰謀論を唱えるにも、陰謀論を支持するに足るエビデンスが要りますね。
  • 実証と論理 - shinzorの日記

    ublftboさんの「ホメオパシーと化学物質過敏症」と内容がかなりダブりますが、私なりにまとめてみました。 http://d.hatena.ne.jp/ublftbo/20130727/p2 経緯と要旨 現実の事柄を扱う実証科学では、厳密な証明は無理だけど、実用的には蓋然性、つまり殆ど間違いないと示せばそれで十分なのだと思います。無理なのは、非存在の証明だけでなく、存在の証明も同じでしょう。実例を一つ示せば存在証明は可能に思えますが、観測ミス、幻覚などの可能性を考えだしたら、厳密とは言えません。そんなこと考えても実用的意味はありませんが。 ところが、数学のように論理的証明が可能だと考えるYさんという人がいて、Cという説を否定するNさんにそれを求めました。「いや無理でしょ。例えば、こんな馬鹿げたH説だって厳密には否定できないよ。殆どありえないという説明で十分でしょ」というと、「そのH説は、論

    実証と論理 - shinzorの日記
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    ublftbo 2013/08/03
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