過去記事のコメントの要約 甲状腺がんの過剰診断の問題では、過剰診断と過剰治療の二つの異なる事柄が絡み合っています。過剰診断で見つかったがんの治療なら過剰診断過剰治療かというとそうでもないのが難しいところです。この件に関しては以前に記事を書きました。 shinzor.hatenablog.com この記事のコメント欄で、名取宏(なとろむ)さんから卵巣がんを例にとって丁寧に理由の説明をしていただきました。要約すると、次のようになります。 無症状の人に検診した場合と対照群(検診しない)に違いがないことは分かっているので、検診は推奨されない。 しかし、無症状の人に見つかったがんを治療した場合と放置した場合の比較はできていない。将来も比較はできないだろう。(おそらく、倫理的に) したがって、無症状で見つかったがんは、ガイドラインに従って処置(治療)される。 もし、治療せずに、がんで死亡したなら医者は