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読書に関するuchoのブックマーク (185)

  • アフォーダンスを拡張する「数学でつまずくのはなぜか」

    数学講師としての経験を踏まえ、それぞれの「つまずき」の根っこをズバリつかみとって見せてくれる。「どこに引っかかっているのか?」を推理しながらの問診は探偵じみてて面白いし、「犯人はそこだ!」と見つけ出すのは、代数なら代数の、幾何なら幾何の質そのもの。 いわば、中学高校における数学の、タネ明かしをしてくれる一冊。 しかも熱血なトコがいい、体温高いよ、このセンセ。ラストの「プレゼント講義(3時間)」の件はじんときた。数学のセンセって、もっと冷静なイメージだったけれど、この人は真逆だね。アツくしつこく「数学なんて大嫌い」に付き合ってくれる。 著者は、ワケ知り顔のオトナとは違う。「数学は役に立つよ」とか「数学はファンタスティックだよ」などと言わない。子どもたちが直面している「数学の忌々しさ」を肌身で感じているから。 非常にユニークに感じたのは、アフォーダンスの観点から数学を問い直しているところ。ア

    アフォーダンスを拡張する「数学でつまずくのはなぜか」
    ucho
    ucho 2008/06/26
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: オンナを理解するための7冊

    知でやり込めれば腹立てる。情で迫ると無視される。正論通すと逆ギレだ。兎角オンナは扱いにくい。 ケッコンして何年も経てば、ちっとはオンナを分かった気になれる。 しかし、それはあくまで「分かった気分」だけ。「オンナを理解するなんざ、10万年早いわ!」とか、「生物的に似ているだけで、しょせん違う生き物なのさ…」なんて割り切りたくなる。男脳・女脳とか全部遺伝子のファンタジーにするとラクだもん。 だが断る。 このわたしが最も好きな事のひとつは自分で分からないと思っていることを「知る」ことだから。オンナが大好きだから、理解したい、ちょっとでも近づきたい。何を考えてるのか、知りたい。言葉にするとヘンタイじみているけど、いえいえマジメな知的好奇心ですぞ。 というわけで、オンナの取扱説明書となる7冊をご紹介ー ■ S4G Sex For Girls!―女の子のための性のお話(内田春菊、飛鳥新社、2007)

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: オンナを理解するための7冊
  • エロゲで泣いて、人生充実するのか、おまえ

    いきなり刺さる。肺腑をえぐるセリフに、たじたじとなる。ちなみに表題は書のタイトルである、「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ」をアレンジ。 1ページに、1セリフ。きわめてシンプル。余計な解説一切なし。 読み手はストレートに読み干して、頷いたり呻いたり唸ったりする。大きな余白は、まるで反撃を書き込んでみろといわんばかりだ。ひとつのセリフに一晩かけて語りたくなる(もちろんアルコールの助けがいるくらいこっ恥ずかしい過去話ですけど何か)。 人は失うことでしか、 大事なものを確かめられない。 メッセージ性の強い箴言といえば、岡太郎の「壁を破る言葉」を思いだすが、ちょっと違う。太郎の「信ずるものをヤレ」といった放り出す感覚ではなく、「やれるもんなら、ヤッテミロ!」と激しく挑発的。反発したり頷いたり、読むアジテーション。 社会に「出る」ことが、 会社に「入る」ことであるというのは、 おかしいと

    エロゲで泣いて、人生充実するのか、おまえ
    ucho
    ucho 2008/05/25
  • 「群衆の叡智」でスゴ本を探せるか?

    「群衆の叡智サミット2008」で沢山の刺激をもらった。まとめはKishiさんの「群衆の叡智サミット2008Spring行って来た」が秀逸。ここでは、わたしの関心「群集の叡智でスゴを探せるか?」について書いてみる。 まず、「群衆の叡智」で目指している方向が、わたしが期待しているものと違うことが分かった。グンシューノエイチを分かりやすく言うと、「みんなの意見は、案外正しい」になるという。ずーっと、この「正しい」に引っかかっていて、今でも解けない。 例えば、あの番組の最終回の視聴率は何パーセントかとか、このケースに入っているジェリービーンズは何個? といった、「正解」を求めるものが「群衆の叡智」なのだろうか? もしそうなら、「スゴ」を探す作業はカンタンになる。みんなのオススメの最大公約数を拾っていけばいい(それは一般に「ベストセラー」と呼ばれるがね)。あるいは、Great Books のリン

    「群衆の叡智」でスゴ本を探せるか?
  • これから読む極上ミステリ

    はてな「極上ミステリを教えてください」は楽しかった(回答いただいた方には大感謝)。 その傾向から察するに、新格や叙述ミステリを好む方が多いようで。何をもって「極上」とするか、人それぞれで興味深い。「面白いを探すには、まず読み手から」メソッドに従えば、興味を惹く「」ではなく「読者」が得られたと思う。「わたしが知ってるスゴをオススメしている人」であれば、追いかける価値充分だろう。 回答から厳選した、まちがいなく面白いと断言できる作品は以下のとおり。文字通り、わたしが知らないスゴですな。読みなれた方なら、「未読だけど地雷」なのが臭うでしょ? 同様にこれらは、未読だけどスゴ+徹夜小説だねッ チーム・バチスタの栄光(海堂尊) 奪取(真保裕一) ガダラの豚(中島らも) 容疑者Xの献身(東野圭吾) 蒼穹の昴(浅田次郎) 永遠の仔(天童荒太) 五輪の薔薇(チャールズ・パーサー) これらは、「明

    これから読む極上ミステリ
    ucho
    ucho 2008/03/30
  • このミステリーがスゴい!ベスト・オブ・ベスト20

    「このミステリーがすごい!」の集大成を別冊宝島でやってる。 1988-2008年の過去20年でもっとも面白かったベスト・オブ・ベスト。だいたい予想のつく顔ぶれだ。これを見習って、書からマイベストを選んだ。ミステリの定義は長話になるので、書でランキングされているものとする。「なぜコレが入ってないッ!」ツッコミは当然のこと、「それがスゴいならコレを読め」はいつでも募集中ですゾ。はてなユーザーは「極上のミステリを教えてください」から回答していただくとポイントを振舞いますゾ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ■  国内編ベスト10 と 海外編ベスト10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 以下のとおり、古いメンツばかりなんだが、どれも鉄板のオモシロさを保証する。そういや、最近ミステリミステリしたやつを読んでいないかも。 ■

    このミステリーがスゴい!ベスト・オブ・ベスト20
  • 「アジャイルプラクティス」はスゴ本

    marsさんが、「システム開発に関わる人はみんな読めー」と強力にオススメするにつられて読む。これはスゴ。marsさん、良いを教えていただき、ありがとうございます。 ■ どんな? 書は、開発現場で培われた「成果を出す習慣」を、45のプラクティスとして紹介している。開発速度を大幅に上げたり、高速納期を目指すような、「アジャイル開発プロセス」という決まったやり方は、存在しない。アジャイルな開発とは、現場でのさまざまな活動をアジャイルにしていく――つまり、変化に適応することを継続させていく―― 「習慣」だということに気づく。協調性+フィードバックによるプラクティスは、あまりにもあたりまえすぎて見過ごされがちかと。その反面、意識して実践するならばこれほど心強い金棒はないだろう。 ■ 忘れがちな基中の基「成果をあげるのが仕事」 面白いのは、「悪魔の囁き」と「天使の導き」との間で揺れ動く「感

    「アジャイルプラクティス」はスゴ本
  • 「本棚」を覗く快楽

    ひとん家(ち)の棚を見るのが好きだ。 気になる人が、どういうを読んでいるかに興味がある。知らないを発見するのは嬉しいし、知ってるの組み合わせの妙はもっと愉しい。わたしのポリシー、[ を探すのではなく、人を探す ]ための、最もプリミティブなやり方でもあるし。 棚には人格があらわれる。いわば知性のプロファイルだ。のラインナップだけでなく、並べ方や置き場所に至るまで、自我が延長したものが、プライベート・ライブラリーになる。松岡正剛の書斎(というかの空間)は、コスモロジーそのものだし、上野千鶴子の研究室のスチールラックは、まるで銃器庫のようだ。 そんなプライベートな場所をジロジロ眺めるのは、制服のミニスカに頭を突っ込むことと同じぐらい気まずい行為なので、がまんが必要だ。ところがミニスカ同様、しかるべき手続きと熱意、ひょっとすると幾ばくかの現金があれば、観賞することができる。 書は

    「本棚」を覗く快楽
    ucho
    ucho 2008/02/27
  • ココロにガソリンを「ビジョナリー・ピープル」

    偽装された「成功」を、ずっと追いかけていたことに気づかされた。そして、エネルギー充填120%できた。やまざきさん、オススメありがとうございます! まず、自分が恥ずかしい。「カネ」や「名声」、「地位」など、世間の通りの良い"SUCCESS"を「わたしの目標」にすり替え、手帳に書き付け悦に入っていた。ベストセラーの成功をマネすれば「成功」できると信じていた。そもそも「成功とは何か」を気で考えていなかったことが情けない。 その上で、自身と向き合うことができた。ビジョナリー・ピープルの「意義」「思考スタイル」「行動スタイル」と照らし合わせながら、わたしはどうなのか? をくり返し内省することができた。 ■ 書の「まとめ」 書を「まとめ」るのは簡単だ。世間一般の「成功」を捨て、改めて「成功」を問い直す。自分自身で成功を定義し、最低20年以上その分野で永続的に影響を与えている人を「ビジョナリーな

    ココロにガソリンを「ビジョナリー・ピープル」
  • エンジニアのモラルを鍛えろ「そのとき、エンジニアは何をするべきなのか」

    エンジニアとしてのモラルを鍛える一冊。 昨今のモラルハザードを嘆くよりも、反面教師としたい。書を通じ、職業人としての倫理の根っこがどこにあるのか内省できる。つまるところ、エンジニアのモラルとは、Professionalism に拠って立っている(と思うぞ)。そいつに気づくか、気づかないかだけのこと。 例えば、タイシンギソー。「住まうわたし」視点からではなく、設計者や現場監督といった「エンジニア」の立場で考え直すと、書がいきなり重たくなる。「IT業界だから」では済まされない。「技術者の倫理と社会的責任」が問われるタイミングは、かなり身近なところにある。 たとえば、プロジェクトを引き継いだらズサンな設計であることに気づいた。直している時間もカネもない。たしかに酷い設計だが、ひょっとすると問題が表面化しないかもしれない。もちろん設計の責任はわたしにあるが、会社は「ほっかむり」を暗に迫ってくる

    エンジニアのモラルを鍛えろ「そのとき、エンジニアは何をするべきなのか」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴい2007

    今年「も」沢山のスゴと会えたのは、すべてあなたのおかげ。 ありがとうございます、大感謝しています。 たとえば、「このよかった」とblogに書く すると、「ソレが良いなら、じゃぁ○○なんて、どう?」と教えてくれる じゃぁ、○○を読む なんと、す、スゲぇッ(絶叫) いそいで、「○○はスゴ」とblogに書く ふたたび、「ソレが良いなら△△どうよ?」 このフィードバックループのおかげで、普段は読まないエリアまで手が伸びる伸びる。 もちろん嗜好の違いによる「ズレ」はあれど、それは単に「面白がって読めなかった」にすぎない。むしろ、そいつを味わうためのキャパ不足を痛感しただけでもめっけもの。そのを面白がって読むことはスキルの一つ。 気の毒なことに、「トシとると面白いがなくなる」とグチるオッサンがいる。知見の狭さや思考の固さよりも、無自覚な様子が傍目に痛い。ああはなりたくないものだ。「ボクの範囲

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴい2007
  • 読んでおいた方がいいと思われるSF - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    架空のSF全集の解説という体裁のブックガイド、日下三蔵『日SF全集・総解説』を読んでいると「これは読んでおいた方がいい/読んでいないとまずいな」と思える作品がいくつかあります 以下、それを覚書的にリスト化してみました*1。他に「これも基を抑えたいなら読んでおいた方がいいよ」というのがあれば教えてください。いつ着手できるか分かりませんが(脇に積み上げられたを見ながら…… 長いので続きを読むのなかに入れておきます。 日SF全集・総解説 作者: 日下三蔵出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/11メディア: 単行(ソフトカバー) クリック: 24回この商品を含むブログ (21件) を見る 第1期(1957年〜1971年) ・星新一『声の網』 ・小松左京『果しなき流れの果に』 ・光瀬龍『百億の昼と千億の夜』 ・眉村卓『ねじれた町』 ・眉村卓『傾いた地平線』 ・筒井康隆『美藝公』

    読んでおいた方がいいと思われるSF - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
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    ucho 2007/12/21
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ワインバーグの文章読本」で始めた7つの習慣

    ワインバーグのライティング指南!(ここは驚くところ!あのワインバーグ翁だよ) 文章読とあるが、コラム・エッセイのようなものではなく、一冊を書き上げることが目的。自分のテーマを持ってる人は、書を使うことで一冊書けるだろう。 ただし、いかにもワインバーグなので、使えるアイディアや視点は埋まっている。ゴシックで強調されるポイントもあるが、もっと重要な点がサラリと書いてある罠。ワインバーグ自身、自著を「金脈」ならぬ「鉱脈」と紹介する。金剛石はないかもしれないが、掘れば必ず石炭がある。これを「自然石」と名付けている。 有用なアイディア、視点、フレーズ ―― いわゆる「ネタ」―― 自然石を拾ってくること、積み上げることが、いわゆる「を書く」ことになる。自然石を積み上げるから、「自然石構築法」と訳されている。 書は、第1章「文章を書くために、一番大切なこと」から、第20章「完成した後は?」の

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ワインバーグの文章読本」で始めた7つの習慣
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    ucho 2007/12/13
    仕事をやるにあたってもそのまま使える習慣ばかり。
  • 「プロジェクト・ブック」はスゴ本

    建築デザイナー向けだが、システム屋のわたしにも効果大のスゴ書は、建築タイポロジーの解説ではないし、建築デザイン・テクニック集でもない。仮に書が建築デザインについての形式論・類型論だったなら、わたしにとって、何の役にも立たないだろう。 しかし、デザイナーとしての才能やテクニックに関係なく、つくるキモチに焦点を当てている。たとえば、場のつくりかた、発意の仕方、他者との共有方法を理解することで、どういう瞬間にプロジェクトが「まわって」いるかを感じとれる。いちいち具体的で、かつ、そのままITプロジェクトにハマる。 デザインプロジェクトに効く63のキーワードと、現場の会話ログを追いかけるうちに、プロジェクトを「まわす」のに建築もシステムも大差なく見えてくる。つくる「モノ」は違えども、つくる「コト」は同じなのだから。 ■1 場所をつくる 大きなテーブル、広い壁、ライブラリー、気持ちのいい椅子

    「プロジェクト・ブック」はスゴ本
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 劇薬小説ベスト10と、これから読む劇薬候補

    はてなでの[募集]の結果。みなさまのオススメに大感謝。冒頭の十大劇薬小説のインパクトが激しかったのか、毒気の濃いものばかり。 一連のやりとりで気づかされたのは、毒にも薬にもなること、あたりまえなんだけどね。さらに、読んだ時期によって毒成分が異なる、いわば「旬」というものがあること。三島「憂国」なんて特にそう。多感なトシゴロに読むと間違いなく猛毒または特効薬になる。考え方の基盤を根こそぎ変えてしまうようなインパクトをもつ。 オトコには毒だが女性には効かないとか、童貞専用の猛毒小説とか、子どもがいるなら絶対読めないとか… 属性・状況によりけり。 ここでは、オススメいただいたいくつかを読んだ感想と、これから読む劇薬候補を挙げる。ぬるい恋愛・涙ちょーだいモノに飽きたらどうぞ。イタいかキモいか分からないが、より能に近い感覚を味わうべし。 ――――――――――――――――――――――――――――――

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    ucho 2007/12/01
  • 学校がつらいなら「氷の海のガレオン/オルタ」

    親になったら読むべき4冊目、あるいは、生きにくさを感じている生徒・児童におすすめ。 わたしの行ってた学校は、当に空気が薄かった。 居所がないというより、そもそもコトバが通じない。「私は日語をしゃべれているのか?」と真剣に考えた。「問題児」というレッテルのおかげで学校からは放っておかれた。いじめには暴力で決着をつけた。それでも、図書室や剣道といった「逃げ場」のおかげで息つぎができた。 大人になるために、子どもを生きのびなければならない。 うまく生きのびたものだと思う。死ぬこともなく、壊れもせず、子どもを終わらせることができた。ほとんど運みたいなものだ。だから、いま、生きにくさを感じている子どもには、何のアドバイスもできない、何の役にも立たない。 ところが、いいを教えてもらった。「氷の海のガレオン」(木地雅映子)だ。どういう内容かというより、どういう子どもなのかは、次を読めばわかる。 「

    学校がつらいなら「氷の海のガレオン/オルタ」
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    ucho 2007/11/19
  • イノベーションの神話10

    見えてる穴に落ちていたことに気づかされる一冊。 革新的なアイディアは、どこからか「ふってくる」と考えている人は、けっこういる。わたしもその一人で、アイディア出しの手法・ツールを準備すれば、あとはインスピレーションの女神が降りてくるのを待つだけと考えていた…そして、今も待ちつづけている。 あるいは、天才肌のカリスマが全く新しいアイディアで世界を変えてしまうことを、「イノベーション」だと考えている人は、かなりいる。わたしもそう思ってた、iPod の「新しさは」ジョブズだから生まれたんだと、ね。 書を読んで、わたしの思い込みは粉砕された。もちろん、エジソンが電球を発明したわけじゃないことや、Google の最初のアイディアはYahooで却下されてたことは知っていた。が、知っていたにもかかわらず、わかっていなかった。著者はそれを、イノベーションの神話と呼ぶ。そして、 イノベーションにまつわる神話

    イノベーションの神話10
    ucho
    ucho 2007/11/15
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 【募集】劇薬小説

    最悪の読後感を味わわせてくれる、劇薬小説を募集します。 サイアクの読後感といっても、人によりけり。あまりのXXX描写に、読みながら吐いたのもそうだし、予想外の展開に「読まなきゃよかった」と激しく後悔するのもあり。もう大人なのに、怖くてオシッコちびっちゃったなんて、サイコーですな。 「トラウマになった」「しばらく何も手につかなくなった」「価値観が変わった」という形容詞が適当だが、ポイントは、「読まなければよかった」という後悔。 知らなければよかった、トラウマになった、何も手につかなくなった、価値観が破壊されたといった、読んだという記憶ごと抹消したくなるようなものこそ、極上の劇薬小説といえる。 そう、読書は毒書。あらゆる小説には、多かれ少なかれ「毒」を含んでる。だから、クスリのように効く人もいるし、微量でも猛毒にもなる人もいる。 毒なのか薬なのか、要は量。小説に「癒し」だの「感動」だの「泣け

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    ucho 2007/11/11
  • 千賀さんはとんでもないものを教えてくれました、「カイト・ランナー」です: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    乗車率200%の痛勤電車で嗚咽が止まらない。 For you, a thousand times over きみのためなら1000回でも 瞼の裏が頬→喉に直通、胸からそのまま熱いやつがあふれる。揺れているのは電車でなく、わたしの心、酒に強く酔ったようだ。要するに、あまりに強い感情に襲われて、立っていられない。 最初に断っておく。これは、今年No.1スゴ、自信を持って、オススメできる(ナンバーワンがいくつあんねん!というツッコミ勘弁なー)。呵責と償いの極上のストーリーを堪能してほしい。 敬愛する千賀サマが、「全米が泣いた 私は泣いたよ」と太鼓判押したのが"The Kite Runner"、勇んで買ったはいいけれど積読山へ(英語小説は優れた導眠剤)。で、橋の下をたくさんの水が流れ、ようやく邦訳を読めたというわけ。 アフガニスタンの激動の歴史を縦軸、父と子、友情、秘密と裏切りのドラマを横軸と

    千賀さんはとんでもないものを教えてくれました、「カイト・ランナー」です: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
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    ucho 2007/10/23
  • 世界十大小説 - Where Sweetness and Light Failed

    南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫) 作者: 鶴見和子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1981/01/07メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 67回この商品を含むブログ (60件) を見る既に評価の定まった感のある、南方熊楠の研究書。鶴見和子に興味を持つ者・南方に興味を持つ者の双方が読むべきである。 著者には元々、柳田国男に関する著作もあり、柳田から南方へと進んだようだ。柳田と南方はともに日の民俗学の創始者と知られ、現在に至るまで高い評価がなされているが、著者はこの2人の相違点として以下の4つを挙げる。 1柳田は中央官庁出身であり、日の中央から地方を見た。一方で南方は地方から中央を見た。 2柳田は日国の一部として地域を見なしたのに対し、ロンドンにも留学していた南方は世界の一部として地域を見なした。 3神社合祀反対運動の際に、柳田は正面衝突を回避しようとした。南方

    世界十大小説 - Where Sweetness and Light Failed
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    ucho 2007/10/21