えらく評判だったので見に行ったが、画竜点睛を欠くとはこのことかという感じでした。 背景は美麗だしキャラもいい。笑いも含めながらテンポよく進むので飽きない。皆言うようにおっこに感情移入しながら見ることができた。あのシーンまでは。 両親の幻想や「両親は生きてると思う」というセリフから、おっこが両親の死を全く受け入れられていないことを全編を通して描いている。 それから過呼吸やフラッシュバックの描写(やたらとリアルでエグかったが)から、早急にカウンセリングが必要なレベルのトラウマを負っていたことも示していた。 だからてっきり俺は、客がトラックの運転手とわかった時、すなわち両親の死と心の傷にいきなり直面させられたときには、感情の爆発や失感情といったかなり酷い精神状態が描かれるのかと思っていた。 しかし実際は、おっこは取り乱しはしたものの、水領の車で落ち着く。このあたりから違和感が出始めた。 そして例