失墜した後も人生を謳歌した独裁者たち クーデターや政変によって権力の座から追い落とされた独裁者は、捕まって処刑されるか、国外逃亡しても不遇なまま失意の中で死んでいくのが世の常です。 権力を失った独裁者ほど惨めで哀れな者はいない。 できるなら権力を握りしめたままポックリ逝きたいものです。 しかしながら、中には失墜後も人生を謳歌した、超リア充の「元独裁者」もいます。 1. グエン・カオ・キ 1930-2011(南ベトナム) アメリカでビジネスマンとして成功したベトナムの独裁者 グエン・カオ・キは、1955年にアメリカが支援して成立したベトナム共和国(南ベトナム)の空軍将校だった男で、1965年2月のクーデターで実権を握り独裁者となりました。その時の年齢はわずか35歳。 自ら航空機を操縦して北ベトナムを空爆するなど共産勢力に対しては徹底的に強硬な姿勢を見せ、また若くてオシャレで颯爽とした振る舞い