72回目の「終戦の日」、靖国神社には多くの参拝客が訪れた=15日午前、東京都千代田区・靖国神社(納冨康撮影) 青山繁晴(参議院議員、作家) 8月15日は敗戦の日ですね。終戦の日では、ないのではありませんか。 これは、本稿のために考えた言葉ではない。小学生の時に胸の中で大人に問いかけていた言葉である。夏恒例のNHKをはじめテレビ定番の「もう二度と戦わない」という番組でも一斉に「終戦」と繰り返すから、口には出さなかった。何でも、相手も選ばずに、そのまま言う気の強い子供だったとは思うが、これだけは言わなかった。(iRONNA) いや、言わなかった胸の裡(うち)の疑問はもう一つある。「もう二度と戦わない? じゃ、日本の大人は奥さんとかお母さんとかが酷(ひど)い目に遭わされそうでも戦わないのかな。ぼくは戦うよ。母さんでもお姉さんでも家族に何かあれば、ぼくが子供で相手が大人でも戦うよ」 長じて、安全保