前知事の失職に伴う兵庫県知事選を巡り、毎日新聞社と神戸新聞社は17日、投票を終えた有権者を対象にインターネット調査を実施した。再選を確実にした前知事の斎藤元彦氏(47)は幅広い層から支持を集めた。特に若い世代に浸透し、10~20代の投票先の7割近くは斎藤氏だった。 斎藤氏は知事選で、前兵庫県尼崎市長の稲村和美氏(52)と事実上の一騎打ちの展開に持ち込んだ。いずれも政党の公認や推薦を受けない無所属で立候補し、支持は伯仲した。
女性の服にもポケットを――。 東京・池袋で23日、「ポケットのあるレディース服」を集めたフリーマーケットが開催される。 ワンピースやスカートなど、女性の衣服にはポケットのないことが少なくない。フリマを主催する卜沢(うらさわ)彩子さん(37)も、かつては「なくても仕方ない」と諦めていた。 でも、やっぱり不便だな。そう思い始めたのは、2022年に会社勤めを始めてからだった。 実は難しい「検索」 それまで卜沢さんはフリーランスとして働いていたから気づかなかったが、オフィス勤務だと、トイレに行くたびにハンカチや生理用品を手やバッグに入れて持って行くしかない。オフィスカジュアルの服を探して店を回っても、ポケットのある服はなかなか見つからなかった。 そんな時、パートナーが手ぶらで結婚式に出かけて行った。「礼服に合うバッグがないから」と、スマートフォンやご祝儀などはポケットに入れていた。 「内ポケットっ
秋になると、アスファルトで舗装された道路の上で死んでいるカマキリがよく見つかる。京都大などの研究チームは、こうしたカマキリが寄生虫のハリガネムシに操られ、川や池と間違えてアスファルトを目指している可能性が高いことを突き止めた。 ハリガネムシは水中でふ化し、まず水生昆虫に寄生する。カマキリが水生昆虫を食べると体内で成長し、カマキリの行動を操って水に飛び込ませる。そこで腹から脱出し、水草などに産卵する。寄生されたカマキリ(感染カマキリ)が入水するのは、水面からの反射光に多く含まれる、電磁波の振動が水平に偏っている「水平偏光」という光に引き寄せられるからだとみられている。 そこで佐藤拓哉・京都大准教授(生態学)と京大修士課程学生(当時)の澤田侑那さんらのグループは、感染カマキリが、アスファルトを水辺と勘違いしている可能性があると推測。アスファルト道路の水平偏光を測定すると、感染カマキリが入水する
集会で握手する米共和党のドナルド・トランプ前大統領(左)と実業家のイーロン・マスク氏=米東部ペンシルベニア州バトラーで2024年10月5日、松井聡撮影 トランプ次期米大統領は12日、連邦政府の歳出削減や規制緩和を推進する政府外の機関「政府効率化省」のトップに、いずれも実業家のイーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミ氏を起用すると発表した。建国250年に当たる2026年7月を目標に政府機関の改革を進める。 トランプ氏は「現代のマンハッタン計画(第二次大戦中の原子爆弾製造計画)」になり得ると期待を示した。 トランプ氏は声明で、政府効率化省の役割について「官僚主義を壊し、過剰な規制をなくし、無駄な支出を削減し、連邦政府のリストラを進める。ホワイトハウスなどと連携し、政府の外から助言や指針を与える」と説明した。こうした方針は、共和党や保守派が伝統的に志向する「小さな政府」路線に沿っている。 電気自
国内最難関の私立大学とされる早稲田大と慶応大の合格者に占める東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)の高校出身者の割合が2009~24年度の15年間でいずれも6割強から7割半ばへと増加したことが、毎日新聞の集計で明らかになった。国立の旧帝国7大学で東京圏の合格者数が増えたことが判明しているが、難関私大でも同様に格差が広がっている状況が浮かんだ。 サンデー毎日や教育専門通信社「大学通信」が毎年実施する高校への調査などを基に分析。大学入学共通テストの前身・大学入試センター試験が始まった1990年度から24年度入試(24年4月入学)までの合格者数をまとめ、地域ごとの変化をたどった。対象となる合格者は学校推薦型選抜・総合型選抜を除く一般選抜方式だが、13年度までの早大については推薦なども含む。 総合格者数(併願による重複含む)は早大が12年度の2万2192人をピークに減少傾向にあり、近年は1万5000人
愛媛県伊方町は、旅するチョウ「アサギマダラ」が飛来することで知られる。町はアサギマダラが好むフジバカマを町有地に植栽するなど観光資源化に取り組んでいる。このアサギマダラを、県総合科学博物館(新居浜市)の50代男性学芸員が博物館のイベント用に町営施設で無断で採集。上司から返すよう指示されたことに立腹して飲酒運転し、物損事故を起こす事案があった。地元関係者は「採集を禁止する法律はないが、町の大切な資源なので無断で採集するのはあり得ない」と憤る。 伊方町は2018年から愛媛大と協力し、町営観光施設「むかいパーク」などで、町内各地に自生しているフジバカマの植栽作業を開始。町によると、秋の飛来シーズンには1日で100匹前後のアサギマダラが飛来することもあり、美しい姿を一目見ようと、町内外の観光客が現地を訪れるという。 県や町によると、学芸員は10月18日午前に自家用車で同パークを訪れ、アサギマダラを
インタビューに答える石丸伸二・前広島県安芸高田市長=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2024年9月12日、尾籠章裕撮影 7月の東京都知事選で政党の支援を受けずに躍進した石丸伸二・前広島県安芸高田市長は12日夜、自身のユーチューブ番組で、2025年夏の都議選に向け地域政党を結成する考えを表明した。「東京都議選に向けて地域政党を作ろうと思います。都議になろうという方は準備を始めてください」と述べ、候補者を募る考えを示した。 石丸氏は都知事選で、小池百合子知事と蓮舫・元立憲民主党参院議員の一騎打ちという予想を覆し、約166万票を得て2位に躍り出た。SNS(ネット交流サービス)を駆使して支持を広げた手法は「石丸現象」と呼ばれた。 毎日新聞の9月のインタビューでは「(自治体の)首長の方が自分のタイプには向いている」と述べた。次の都知事選に向け、都議選で賛同者を増やす戦略があるかを問われた際には「ア
開票状況を受け、当選確実になった候補者の名札をかける日本維新の会の馬場伸幸代表(右)と吉村洋文共同代表=大阪市北区で2024年10月27日午後9時2分、長澤凜太郎撮影 日本維新の会の代表選(17日告示、12月1日投開票)に、吉村洋文共同代表(49)=大阪府知事=が立候補する意向を固めたことが11日、党関係者への取材で明らかになった。吉村氏は一部議員から出馬要請を受けていた。 維新は10月の衆院選で議席数を公示前の43から38に減らし、党執行部の責任論が噴出。党規約に基づき、所属議員や首長ら特別党員854人を対象にした電子投票(投票率89%)で、賛成696票の圧倒的多数で代表選実施が決まった。 執行部に対する事実上の不信任となった形で、馬場伸幸代表と藤田文武幹事長は不出馬を表明。吉村氏の動向が注目されていた。 代表選は所属議員や首長ら特別党員に加え、党費を2年以上納めた一般党員が「1人1票」
誤判断について謝罪する知多中部広域消防本部の桝内文男・消防長(中央)ら=愛知県半田市で2024年11月11日午後4時23分、町田結子撮影 知多中部広域消防本部(愛知県半田市)は11日、同県東浦町のマンション内で倒れていた70代男性について、救急隊員らが誤って「死亡」と判断し、救急搬送しなかったと発表した。現場を引き継いだ警察官が男性の指先などが動いているのを確認。男性は約2時間後に病院に搬送されたがその後死亡した。同消防本部は、救命措置の遅れと死亡の因果関係については「判断できない」としている。 同消防本部によると、10日午前9時半ごろ、東浦町のマンションの管理人から「玄関が開かない」と通報があり、駆けつけた救急隊員が浴室で倒れている住人男性を発見。隊員2人は男性の意識や呼吸などを観察し、「明らかな死亡状態」と判断した。その際、心電図などの資機材は使用しなかったという。 その後、現場を引き
衆院本会議の首相指名選挙決選投票で内閣総理大臣に指名された石破茂首相(中央)=国会内で2024年11月11日午後4時11分、平田明浩撮影 自民党の石破茂総裁は11日、衆院本会議の首相指名選挙で第103代首相に選出された。1回目の投票で過半数(233)に達した議員はいなかったが、上位2人による決選投票で石破氏が221票を獲得し、立憲民主党の野田佳彦代表の160票を上回った。 石破氏は首相官邸に組閣本部を設置し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、11日夜までに第2次石破内閣を発足させる。 首相指名選挙が決選投票となるのは戦後5回目で、社会党出身の村山富市首相が選出された1994年以来、30年ぶり。 衆院の1回目投票での得票数は、石破氏221票▽野田氏151票▽馬場伸幸氏(日本維新の会)38票▽玉木雄一郎氏(国民民主党)28票▽山本太郎氏(れいわ新選組)9票▽田村智子氏(共産党)8票――など
臨時閣議に臨む(左から)村上誠一郎総務相、石破茂首相、中谷元防衛相=首相官邸で2024年11月11日午前8時20分、平田明浩撮影 第1次石破内閣は11日午前の閣議で全閣僚の辞表を取りまとめ、総辞職した。午後の衆参両院本会議の首相指名選挙を経て、同日夜に第2次石破内閣が発足する見通し。石破茂首相はその後、記者会見し、今月中にも取りまとめる経済対策や、自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法の再改正や調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開などの取り組みについて説明するとみられる。 自民、公明両党の連立与党は衆院選で過半数割れとなったため、首相指名選挙は戦後5回目の決選投票にもつれ込む見通し。決選投票になれば、社会党出身の村山富市首相が選出された1994年以来、30年ぶりとなる。野党は首相指名の一本化でまとまっておらず、自公の多数で石破首相が再び選出される公算が大きい。【内田帆ノ
米南部フロリダ州で9~10月に相次いだハリケーンの被災地で、路上に残されたがれき=2024年11月5日、AP 米連邦緊急事態管理局(FEMA)は9日、米南部を9月下旬に襲ったハリケーン「ヘリーン」による被災状況を調査していた職員が、共和党のトランプ次期大統領を支持する看板を掲げている住宅を調査対象から外すよう部下に指示していたと発表した。FEMAは職員を解雇した上で、実態調査を進めている。 ヘリーンで被害が出た南部フロリダ州のデサンティス知事(共和党)は「連邦当局にいる党派的な活動家による『政府の武器化』だ」と非難。州当局も独自に調査すると明らかにした。 ヘリーンでは南部のジョージア、ノースカロライナ、フロリダ各州などで被害が出た。FEMAによると、この職員は住宅の被災状況を調査した際、トランプ氏を支持する小さな看板を庭に立てている住宅は無視するように指示した。不正があった時期や場所は不明
欧州政治共同体(EPC)の会合に出席したウクライナのゼレンスキー大統領(左)とフランスのマクロン大統領=ブダペストで7日、ウクライナ大統領府報道室提供・ロイター 「米国第一」を掲げ、欧州との防衛協力やウクライナ支援に消極的なトランプ前米大統領の返り咲きが確実となり、欧州では不安が広がっている。移民排斥などでトランプ氏と政策が一致する欧州右派勢力が勢いづく可能性もある。 警戒するウクライナ 「トランプ氏がどんな行動に出るかまだ分からない。だが強い米国を欧州は必要とし、強い欧州こそ米国が求めている」 7日にハンガリーの首都ブダペストで開かれた欧州連合(EU)加盟国と周辺諸国の連合体「欧州政治共同体(EPC)」の会合で、ウクライナのゼレンスキー大統領はこう語り、欧州の結束を呼び掛けた。 トランプ氏は来年1月の大統領就任までにウクライナとロシアの停戦を実現すると公言。トランプ氏がロシアの占領を容認
名古屋市の学校教員や児童生徒の保護者からの会費で運営されている任意団体「名古屋市教育会」が2023年度、教育研究に関する優秀な論文を執筆した教員108人に「教育研究派遣員費」として計約326万円を支給していたことが判明した。毎日新聞は支出を裏付ける決算報告書を入手。教員の一人は取材に「3万円を受け取った。使い道は定められていなかった」と証言した。 市教育会の活動を巡っては、収入の8割が保護者からの会費で賄われる一方、保護者には予算の使途について報告されておらず、市教育委員会と思い込んで市教育会に会費を払い続けていた保護者の存在も明らかになっている。専門家からは「保護者から会費を徴収している以上、予算は本来、子どもたちのために支出するもの。教員にお金を使うのであれば保護者からの会費徴収はやめるべきだ」と話す。 23年度は108人、326万円 「お金を受け取った時は特別な感覚はなかった」。9月
怪獣特撮映画「シン・ゴジラ」に登場するゴジラの形状について、知財高裁(宮坂昌利裁判長)は、「立体商標」と認めなかった特許庁の審決を取り消した。製作・配給元の「東宝」の主張を認めた。 東宝は2020年9月、フィギュアやおもちゃなどに使うとして、映画に登場するキャラクターで、進化の最終段階である「第4形態」のゴジラの形状を立体商標として出願。特許庁は登録を認めず、今年3月の審決でも「恐竜や想像上の動物をかたどった形状の一類型に過ぎない」などとして、不服申し立てを退けた。東宝は5月、審決の取り消しを求めて提訴していた。 10月30日付の知財高裁判決は、16年の映画「シン・ゴジラ」の劇場公開前から、無数のひだが刻まれ、岩肌のような複雑な陰影を醸し出す体形はゴジラのキャラクター形状として「消費者に広く、認識されていた」と指摘。映画シリーズは60年以上にわたり新作を公開していることなどから、「圧倒的な
勝利宣言を行い、笑顔を見せたトランプ前米大統領=南部フロリダ州ウェストパームビーチで2024年11月6日、AP 米大統領選(5日投開票)は6日、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の当選が確実になった。米メディアが報じた。大統領経験者が返り咲きを果たすのは132年ぶり。刑事事件の被告が、大統領選で勝利する異例の事態となった。トランプ氏は2025年1月20日に第47代大統領の就任式を迎える。 トランプ氏は選挙戦で「衰退した米国を再び偉大にする」と訴え、過去4年間に進んだインフレ(物価高)、不法移民の増加など、社会や政治の現状への不満に訴えかける戦略を取った。 23年3~8月には計四つの刑事事件で起訴され、24年5月には不倫関係を主張する女性への口止め料支払いを巡って親族企業の業務記録を改ざんした罪で有罪評決を受けた。しかし、トランプ氏は「政治的な迫害だ」と主張することで、保守層を中心に
米大統領選は5日、開票が始まった。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が最も重視する激戦州の東部ペンシルベニア州では、開票序盤でハリス氏が大きくリード。民主党支持者の利用が多い郵便投票分を先に開票したことで、青をシンボルカラーとする民主党のハリス氏が実態よりも有利に見える「ブルーミラージュ(青い蜃気楼=しんきろう=)」が起きている。 米東部時間5日午後9時半(日本時間6日午前11時半)の時点で、ペンシルベニア州ではハリス氏の得票が約91万票、トランプ氏は約67万票で大差がついている。最大都市フィラデルフィアなど都市部を中心にハリス氏がリードする。 しかし、5日の投票日当日に投じられた票に限ると、トランプ氏が約35万票、ハリス氏が約23万票と優劣が逆転。今回は郵便投票分の開票が先行しており、今後はトランプ氏が追い上げるとみられる。 同州では前回の2020年大統領選で、トランプ氏が
上空に微粒子(エアロゾル)をまき、太陽光を人為的に遮って地球を冷やすとうたう米ベンチャー企業が、温室効果ガスの排出量取引に使う「カーボンクレジット」を模した商品で投資を呼びかけ、複数の日本の在住者が購入していることがわかった。 同時公開の記事があります。 ◇「ぶっ飛んだ考え」でも? 脱炭素クレジットに投資家を導いたのは… ※『神への挑戦 第3部』まもなく連載スタート。テーマは気候変動。気温上昇にあらがう科学技術がもたらすのは…。地球沸騰の時代をどう生き抜くべきか考えます。 第1回 地球沸騰 雲で冷やせるか こうした行為は科学的な評価が定まっておらず、副作用もあるとして世界で批判が起きているが、規制する国際的な枠組みはない。効果が不明瞭なまま、環境ビジネスが過熱する実態が浮かんだ。 この企業は、米有名投資家などから出資を受けて2023年に事業を始めた「メーク・サンセッツ」(米サウスダコタ州)
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