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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (3)

  • あわせて読む『ソードアート・オンライン』と『クラインの壺』

    なぜなら、ゲーム・オーバーは、プレイヤーの現実の死を意味するから。死にたくなければ、クリアを目指しひたすら攻略せよ―――『ソードアート・オンライン』(SAO : Sword Art Online)を読み始めたとき、『クラインの壺』のラストを予感した。だが、嬉しいことに、この斜め上の予想は王道展開に裏切られることになる。 ライトノベル、あわせて読むと、より深い。 同じモチーフでも、時代をずらす、斬口を変える、物語を捻ることで、違う作品に仕上がる。同じ材なのに、料理人によって別物になるのと一緒。それも、ラノベ同士ではなく、ラノベと、「ラノベ以外」の合わせの妙を味わう。もちろん、三人目の料理人として自ら混ぜると、より愉しい読書になるやも。 どちらも、ゲームの仮想空間へ意識をダイブさせるもので、ある「事故」が起きるところまで似ている。ただし、テーマもラストも全く違う方向なので、『SAO』のお約

    あわせて読む『ソードアート・オンライン』と『クラインの壺』
    urarai
    urarai 2013/01/16
    面白そう
  • 暁美ほむらの慟哭「紫色のクオリア」

    「まどかマギカの種」と教えてもらって手にする。 書は、真っ二つに割れている。前半は、「人間がロボットに見える少女」の話だし、後半は、「その少女の親友が彼女を救けようとあがく」話になる。なるほど、後半は、まどかマギカをホーフツとさせる設定が見え隠れする。 特に、どうやっても救えない助けられない瀕死で微笑む手遅れ状態のまどかに向かって銃口を向けながら「う゛ーーーっ!!」と叫んだ暁美ほむらの咆哮を、確かに共有できる。後半の主人公に移入して、あの、身を揉むような絶望をシンクロする。 ただ、誰かを助けること+「時」やり直すこと、たくさんの可能性をくり返し試し続けること……といった設定だと、湯水のように使われる設定になる。うる星とドラえもんとハルヒのゴッタ煮のなかに、アルフレッド・ベスターやシュレディンガー、哲学的ゾンビのネタが混ぜ込んである。書いた人、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を泣

    暁美ほむらの慟哭「紫色のクオリア」
  • 「マンガの創り方」はスゴ本

    『マンガの創り方』は、語り手のためのバイブル。 ストーリーマンガ、特に短編を中心に解説しているが、マンガに限らない。小説やシナリオなど、あらゆるストーリーメーカーにとって有用だ。なぜなら、読者や観客といった「受け手」を楽しませるための秘訣があますところなく明かされているから。 いわゆる、「マンガ入門」ではない。ネーム作ったら下書きしてペン入れして…といったイロハではなく、「ストーリーの作り方」「ネームの作り方」に限定している。だから、書の技術を習得することで、次のことが根源から分かる・使える。 面白いストーリーとは何か、どうすれば「面白く」なるのか 良い演出とは何か、どうやって身につければよいか 素晴らしいクライマックスにするために、どうすればよいか 何を面白い/良いと感じるかなんて、人それぞれ。だからそんなテクニックなんて無い――そんな意見もある。あるいは、先天的なセンスの問題だから

    「マンガの創り方」はスゴ本
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