武富士、アコム、アイフル、プロミスの消費者金融大手4社の2007年3月期決算が2007年5月10日までに出揃い、最終損益の4社合計が1兆7,085億円の赤字となった。利息制限法の上限金利(年15~20%)を超える融資について、利用者からの「過払い金」の返還請求が急増したことが響いた。 各社の新規融資は依然として年25%超で融資しているが、アコムは07年5月10日、貸出金利を現行の年27.375%を6月中旬から年18%に引き下げると発表した。灰色金利での融資を早急に減らして過払い金の返還請求を減らす方針だ。各社とも灰色金利が全廃される2010年までに20%以下にする必要がある。 ただ、4社とも08年3月期の業績予想では、人員や店舗の削減効果で140億~536億円の黒字を見込んでいる。J-CASTニュースの取材にアイフルは、「リストラ効果のほかに与信管理を厳格化しているので、多重債務者の利用が
中日新聞に掲載されたコラムに抗議が相次いでいる。タクシーの全面禁煙に疑問を投げかけるコラムだが、「禁煙運動を始めたのはヒトラー」などの文言が読者に反発を招いたのか、全国から60件ほどの抗議が寄せられ、日本禁煙学会からも抗議文が寄せられた。しかしその一方で、意外なことにこのコラムを肯定的に捉える「激励」のメッセージも寄せられ始めたというのだ。 タクシーは私的空間? 波紋を呼んでいるのは、2007年4月29日に中日新聞に掲載された「タクシー禁煙の憂うつ」と題されたコラム。同社常務・編集担当の小出宣昭氏が執筆した。愛煙家である小出氏が名古屋地区で始まったタクシーの全面禁煙について疑問を投げかけるもので、喫煙者を少数民族「スー族(吸う族)」と禁煙者を多数民族「スワン族(吸わぬ族)」と呼びながら、 「いやはや。少数民族は多数民族の決定に従う術はないが、その決め方にはいささかの薄っぺらさを感じるがゆえ
TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道に「捏造」が指摘されている問題で、民主党・枝野幸男議員が衆議院決算行政監視委員会で、TBSの井上弘社長と不二家信頼回復対策会議の議長を務めた郷原信郎・桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター長を参考人招致するよう提案した。これで、「捏造疑惑」をめぐって「国会対決」が実現する可能性が浮上してきた。 「事実関係について、白か黒かはっきりしてもらう」 総務省は2007年4月27日、「厳重注意」処分をTBSに通告。問題になっている07年1月22日放送の「朝ズバッ!」については「事実に基づかない報道が行われたことは、放送法第3条の3第1項に抵触するものと認められる」と指摘していた。同省は、07年4月18日に放送された「朝ズバッ!」内の「謝罪放送」で取り上げられた内容について報告を受けており、これら点についてのみ厳重注意を行った。ただ、「カントリー
累計1,000万アクセスを突破し、「日本一の個人日記」といわれ、書籍化までされた人気サイト「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」に、「盗用」疑惑が持ち上がっている。別の人気サイトの「盗用」ではないか、というのだ。話しのネタが似ている上に、表現が酷似している箇所があるため、「盗用だ」という指摘が相次ぎ、2ちゃんねる、ミクシィなどを含めて、ネット上で大騒ぎになっている。 問題になっているのは「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」というサイト。スネ~クというハンドルネーム(ネット上の名前)の人物が悪徳業者などを相手に繰り広げる話が面白おかしく書かれている。これが評判を呼び、2007年4月には角川SSコミュニケーションズから書籍化された。この書籍によると、1日平均で1万アクセス、累計1,000万アクセスを達成した、「日本一の個人日記」だという。 ネタが似ていて、表現も酷似している箇所がある 本が出版さ
山形浩生の「CUT」連載が終了した。ワタシはかつて渋谷陽一信者で、「CUT」は創刊号から(たまに買い、主に立ち読みで)目を通してきた雑誌だが、山形浩生の連載が一番の目当てだった。その連載が終わり、氏が書くように「ジャニ系男性アイドル中心の雑誌になる」のなら、もうこの雑誌を手にとることもないだろう。 ただここ数年、氏の連載を以前ほど楽しめなくなっていたのは正直に認めないといけない。彼が変わったのか、ワタシが変わったのか。 両方変わったに決まっている。 それでもこの連載を通じ、いろんな面白い本を教えてもらったのは間違いない。以下、個人的に思い出深い回を紹介することでこの連載を勝手に振り返ろうと思う。 掲載号については、インデックスページと個別ページの記述にズレがあったりして正確を期すことができないので割愛させてもらう。 1991年~1992年 『ブッシュ・オブ・ゴースツ』と『ドバラダ門』は偉大
もはや「問題」を描くだけじゃ小説は成り立たないのだろう。 (『CUT』2004 年 2 月) 山形浩生 ぼくが日本にいない間に、なにやらねいちゃんが二人して芥川賞ととったとかで、2ちゃんねる方面では大騒ぎしているようだ。これで芥川賞は終わったとか、あんなのブンガクじゃない、とか、可愛いけりゃいいじゃん、とか、これは実は確信犯的な選出なのだとか。そしてそれを期に、ブンガクって何なのか、みたいな古くさい話がちょっとは蒸し返されたりしているようで、まああと一ヶ月くらいはネタになりそうかな、という気はする。 実は、村上龍が最近になってその手の話をちょっとしているのだ。近刊の『十三歳のハローワーク』は、職業案内書としてはまあまあのできではある。記述の多くはあたりさわりないし、また村上龍のあまりおもしろくない学問のすすめや、大して意味があるとも思えないNGO翼賛はうっとうしいだけなんだけれど、いくつか
「脳とクオリア:なぜ脳に心が生まれるか」(茂木健一郎、日経サイエンス社)。魅力的なタイトルだ。人になぜ意識があり、心があり知能があるのかは、未だ謎である。人工知能的なアプローチは先が長そうだし、脳自体の研究の成果もまだ断片的で、認識や記憶の仕組みすらよくわからない。核心に迫るには当分かかりそうだ。そこへいきなり本丸の「心」についての理論! 「なぜ脳に心が生まれるか」! それが \3,200! 徳間じゃなくて日経サイエンス社から出てるんなら、そこそこまともな本だろうし…… が、まるっきり期待はずれなんだ、これが。「なぜ心が生まれるのか」は結局説明されないばかりか、その見通し仮説すらろくに出しやがんねぇ。JARO に言いつけるぞ! 「クオリア」というのは、人間がいつも感じている、ことばじゃ表現しきれない生々しいアナログな感覚のこと。それを「『神経細胞の活動から説明することが、心と脳の問題の核心
セックスの終焉 (トーキングヘッズ叢書 6 『シミュレーション・セックス』1994年) 山形浩生 セックスの話である。ぼくはセックスが下手なので、どうもこの種の話は苦手だ。別にセックスが嫌いというわけじゃない。あのシチュエーションは、そんな悪いものではないし、そこに到るまでのプロセスも、終わってしまえばそれなりに楽しいものではある。それに相手のからだに触れたり、触れられたりするのは好きなのだけれど、そこから挿入に移るあたりが、いつもなんとなくスムーズに行かずにもどかしい思いをしたり、あるいは面倒臭くなってしまうのだ。 だいたい、マンコというものは、何度やっても(というほど数をこなしているわけじゃないが)チンコをはめやすいような位置にあるとは思えない。こう、ヘソのあたりについておれば狙いもつけやすいし便利なのに。あるいは、チンコのほうがもう少し自明な形をしていて、無用な努力なしにはまるように
かわいそうな星占いと現代人。 (『CUT』2001 年 1 月) 山形浩生 長屋にこんどは星占いのコーナーが越してらしたのかい。じゃあいい機会だから、星占いのことを話しておこうか。ぼくはもちろん星占いなんか信じていない。でも、星占いに人が惹かれる、というのはおもしろいなと思う。でもそれは同時に悲しい。 なぜ人は星占いに興味を持つのか? 「だってあたるから」? まさか。だれにでもあてはまるようなことを漠然と描いていれば、どれかはあたる。それだけの話だ。備えられる? どう備えるの? グランドクロスがノストラダムスが恐怖の大王とかすっていたのが意味ありげ? それがどうしたの? 「かすった」ってなんだい? それにそもそも恐怖の大王の日に、何か起きたっけ? なにもないでしょう。 でも、人が星占いを信じるのは、そもそもそんな実利的なメリットのおかげではない。あたるから信じる、役にたつから信じる――そも
"Ask not what the net can do for you-ask what you can do for the net." 森岡正博(大阪府立大学総合科学部教員) 私は、哲学・生命学の研究者だ。脳死臓器移植問題から、電子メディア論まで、いろんなことに首を突っ込んでいる。複雑怪奇な現代社会を分析するのがとても面白くて、いままで6冊の単著と、数冊の共著を出版してきた。私の本を系統的に読んでくれる読者の方にもめぐまれて(ほんとうにありがとうございます)、書店に行くと、現代思想や科学論あたりに私の本が常備されているという状況がついこないだまでは続いていた。 と、過去形で書いたのにはわけがある。というのも、昨年あたりから、私の本がたてつづけに絶版になったのである。それも3冊続けてだ。そして、それらの本が書店で手に入らないということを、私は出版社からではなく、読者の方からの私への問い
『フューチャリスト宣言』を筑摩書房の方からいただいたので、帰りに読んだ。ウェブの今を感じるための好著だ。とくに梅田さんの発言がおもしろい。 フューチャリスト宣言 (ちくま新書) 作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商品を含むブログ (680件) を見る 梅田さんは1960年生まれということで、私とほぼ同世代。仕事をしている分野は違うが、ウェブの見方はたいへん似ている。彼の『ウェブ進化論』の新聞書評を以前に書いた。 http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20070328/1175018037 梅田さんのウェブへの信頼感というか心中感覚というのは、なかなかしびれる。私もウェブ中毒で、目が覚めているときはつながっているほうが多い人だが、梅田さんほどの心中感覚はない。1
週刊誌の「袋とじ」企画に、50人の女子スポーツ選手の試合写真が登場し、ネット上でちょっとした話題になっている。これまで「袋とじ」といえば過激なヌードや、女子アナのスキャンダラスな写真ばかりだった。いまや主役は交代し、ヌードやスキャンダルとは無関係な女性アスリートがもてもてだ。 「ヌード写真の比率を下げなくてはいけないんです」 この「袋とじ」は写真週刊誌「フラッシュ」の2007年5月22日号。タイトルは「推定バスト&カップ付き´07年美女アスリート『隠れ巨乳』50連発」 ここにはバレーの木村沙織選手、テニスの中村藍子選手、ゴルフの辻村明須香選手、フィギュアの安藤美姫選手、競泳の山田沙知子選手(いずれも推定バスト90センチ以上)などが紹介されているが、パンチラなど「お宝」写真が載っているわけではない。 なぜヌードではなく女子スポーツ選手の試合写真なのか。J-CASTニュースが「フラッシュ」編集
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く