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2017年3月30日のブックマーク (10件)

  • シューベルト ピアノ・ソナタ第18番ト長調 「幻想ソナタ」D.894 | Sonar Members Club No.1

    このソナタを僕は偏愛している。浮世離れした音楽というのはいくつがあるが、僕の思い浮かべる限りこれにまさるものはなく、体も心もぽっかり無重力になる。第1楽章は涅槃できこえる調べのようで、この世のものでないかもしれない。 シューベルトは13のピアノソナタを完成したが生前に出版されたのは3つしかなく、これはその最後の曲である。死の前々年1826年の10月に作曲、1827年に出版された。出版したウィーンのハスリンガー社の考えで「ファンタジー、アンダンテ、メヌエット、アレグレット」作品78として世に出た。おそらく売りやすいと思ったのだろう、ひとつの大曲(ソナタ)ではなく、4つのばらばらな曲をくくったものとされたわけだ。 このとき第1楽章だけが「モルト・モデラート・エ・カンタービレ」ではなく「Fantasie」に化けた(そんな表示は楽譜のどこにもない)。現代でもこのソナタが「幻想ソナタ」と呼ばれるのは

    シューベルト ピアノ・ソナタ第18番ト長調 「幻想ソナタ」D.894 | Sonar Members Club No.1
  • 誤ったUXが引き起こした5つの致命的な失敗

    CareerFoundry卒のCaroline氏は、ニュージーランドのオークランドにあるソフトウェアソリューションエキスパートDatacomのUXアナリストです。彼女は、UX、問題解決、そして人々について読んだり書いたりすることが大好きで、暇な時間にはボードゲームをしたり、彼女が住んでいる美しい国を探索して楽しんでいます。 私の友人は鉄骨建築のエンジニアで、彼の会社はロンドンのシンボルであるガーキンのような巨大なビルの建築に関わっています。もし彼が正確に設計せず、何かが数ミリでもずれてしまったら、建物はバランスを崩して甚大な被害をもたらすでしょう。ではUXデザイナーにかかるプレッシャーは少ないのでしょうか。 以前は私も間違いなくそう思っていました。私が人事担当のソフトウェアを設計していたころ、友人とそれぞれのキャリアについて議論したものですが、当時は私の誤った判断がどのようにして大きな影響

    誤ったUXが引き起こした5つの致命的な失敗
  • どこまでも続いていくインドの「階段井戸」の深遠な世界

  • デイリーポータルZの林雄司さんと、ヨッピーさんに聞いた「コンテンツを作る・伝える・稼ぐコツは何ですか?」

    デイリーポータルZの林雄司さんと、ヨッピーさんに聞いた「コンテンツを作る・伝える・稼ぐコツは何ですか?」 馬場 美由紀(HTML5 Experts.jp編集部) こんにちは、HTML5 Experts.jp編集部の馬場美由紀です。HTML5 Experts.jp「Webの未来を語ろう 2017」の第三弾は、Webの未来を考えるコンテンツ編です。 毎回豪華なゲストをお招きして、聴講者を募り、白石編集長と一緒にお話を聞くイベント形式でお届けしてきたこのシリーズ。「メディア編」「コミュニティ編」に続く、コンテンツ編は大人気ライターのヨッピーさん、「デイリーポータルZ」編集長の林雄司さんという、超豪華なゲストにお越しいただきました! ゲスト紹介 林 雄司さん 「デイリーポータルZ」編集長・ウェブマスター 1971年東京生まれ。ニフティ株式会社勤務。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネッ

    デイリーポータルZの林雄司さんと、ヨッピーさんに聞いた「コンテンツを作る・伝える・稼ぐコツは何ですか?」
  • 音圧競争の弊害 – PCオーディオ実験室

    このシリーズを始めるときに、次のような断り書きを付しました。 「この検証においては同じ音源でもリマスターやCDの発売時期によって音質が微妙に変わりますから、検証に使って配布した音源に関してはマトリックス番号を記しておきます。」 実際、私が「Blue Sky Label」で配布している音源に対して、自分が聞いている音源とは少し音が違う、おかしいのではないか?と言う質問が寄せられることがあります。 そして、当然の事ながら、こんな断り書きに対して「デジタルデータであるCD音源がCDが変わるたびに音質が変化するなどあり得ない、何を寝言を言ってんだ!」というお叱りの声も頂きました。 考えてみれば、このシリーズの最初にその様な「大前提」を示したのは、それが当然の共通認識になっていると思っていたからなのですが、どうやら事はそれほど簡単ではないようですので、もう少しこの問題を詳しく取り扱っておきたいと思い

    音圧競争の弊害 – PCオーディオ実験室
  • 優秀録音の検証~「DECCA」(2) – PCオーディオ実験室

    マルチマイク録音ってどんな録音方法なの それでは、オーディオマニアからは評判が悪く、一般的なユーザーからは好意的に受け取られることが多い「マルチマイク録音」とはどのような録音方法なのでしょうか。 これに関しては「ワンポイント録音」のようなややこしさはありません。 まずは基はワンポイント録音と同じで、センター1と左右2のマイクをメインマイクとして使います。見た目はワンポイント録音とほぼ同じなのですが、このメインマイクのセッティングに関しては「ワンポイント録音」の時のように神経質になることはありません。「マルチマイク録音」は基的にはコスト削減が最大の目的ですから、そのあたりにいらぬ手間を費やしたりしませんし、技術的にも気を遣う必要はありません。(当は神経質なまでに気を遣う必要があって、後述するような無駄な編集を極限まで減らすことが重要なのですが、その様な配慮がされることは多くはないよ

    優秀録音の検証~「DECCA」(2) – PCオーディオ実験室
  • 優秀録音の検証~「DECCA」(1) – PCオーディオ実験室

    50~60年代の優秀録音のレーベルを取りあえず概観したいと言うことで「Mercury」、「Columbia」、「RCA」と取り上げてきましたから、次は当然「DECCA」と言うことになります。そして、「DECCA」の優秀録音の源泉を問われれば「ffrr(Full Frequency Range Recording)」や「ffss(Full Frequency Stereophonic Sound)」、そして「Decca Tree」というマイクセッティングにふれないわけにはいきません。 特に、「Decca Tree」というマイクセッティングに関わる話は絶対にスルーできません。 しかし、この事を話題にする前提として、いわゆる「ワンポイント録音」とは何かと言うことを明らかにしておかなければいけません。 過去3回の内容を見ていただいた範囲でも、明確には述べていませんが、それでも書いていることは明らか

    優秀録音の検証~「DECCA」(1) – PCオーディオ実験室
  • 優秀録音の検証~「RCA」 – PCオーディオ実験室

    ステレオ録音の夜明け 「Mercury」、「Columbia」と紹介してきましたから、次は当然「RCA」を取り上げます。前回も述べたように、それぞれのレーベルの「深掘り」は後の楽しみとして残しておき、ひとまずは50~60年代のレーベルを概観していきます。 「RCA」といえば、「Living Stereo」であり、それは50~60年代における「優秀録音」の代名詞みたいなものでした。そして、それは同時にLPレコードの規格が「モノラル」から「ステレオ」に移行していく時代の流れを象徴する存在でもありました。 「RCA」の出自は1901年に設立された「ビクタートーキングマシン(Victor Talking Machine Company)」にまで遡るのですが、その「ビクタートーキングマシン」もまた1895年にエミール・ベルリナーが設立したベルリーナ・グラモフォン社を母体としています。ですから、歴史

    優秀録音の検証~「RCA」 – PCオーディオ実験室
  • 優秀録音の検証~Columbia&現在のメインシステム – PCオーディオ実験室

    ソフトは王様~録音クオリティの検証2 こういうコーナーを始めたのですから、まずは肝心の再生装置を明示しておかなければいけませんね。何だ、そんなシステムで聞いていて何が分かるんだ!と言われそうでもあるのですが、やはり手の内は明かしておかないと不公平ですし、何よりも卑怯です。 最も、メインシステムに関しては毎年公開してたつもりだったのですが、気がつくと2014年版が最新で、それ以後は更新していないことに気づきました。基的なものの考え方が変わっている部分もありますし、ハードに関しても幾つか変更していますので、報告するにはいい機会かもしれません。 まずは、現時点のメインシステムの構成です。 「2014年最後のメインシステムの基構成」からの主な変更点は以下の3点です。 ネットワーク再生を捨ててメモリ再生を選択 イコライザによる操作を捨てて、24bit 176.4Khzへのアップサンプリング再生を

    優秀録音の検証~Columbia&現在のメインシステム – PCオーディオ実験室
  • ソフトは王様~録音クオリティの検証~Mercury – PCオーディオ実験室

    オーディオの世界では「ソフトは王様」と言われます。ですから、少し前になりますが「ソフトは王様か家来か?」という駄文を綴ったことがあります。しかし、これから取り組んでみたいテーマはその様な小難しい理屈をさらに小難しくひねくり回そうというものではありません。 ソフトは王様でも家来でもどっちでもいいのです。 数千万円を超えるようなお金投資してどんなに立派なオーディオシステムを設えてみても、そこで再生するための「ソフト」がこの世に一枚も存在しなければ、それはただのゴミにしかすぎないという「自明の理」を表現するための言葉として「ソフトは王様だ」と言っただけなのです。 もちろん、この関係を逆にしてみても理屈は同じです。 どれほど膨大な音楽ソフトのコレクションを誇ってみても、それを再生するためのオーディオシステムがこの世に存在しなれば、それもまたただのゴミの山なのです。 つまりは、何が言いたいのかと言

    ソフトは王様~録音クオリティの検証~Mercury – PCオーディオ実験室