“格安SIM”として注目を集める仮想移動体通信事業者(MVNO)のモバイル通信サービス。この秋、LTEによる高速通信ができる容量を従来の2倍以上に増量する事業者が増えている。「LTE使い放題」をうたう事業者まで登場するなど、格安SIMサービスが急に通信容量を増やしてきているのには、大きな狙いがあるようだ。 IIJが高速通信容量を倍増、他社も次々と追随 近ごろサービスの充実が進み、注目度が高まっている格安SIMサービスだが、最近提供各社の戦略に、新しい変化をもたらす大きな出来事が起きている。それは、LTEによる高速通信ができるデータ通信容量が大幅に増えたということだ。 格安SIMのサービスは従来、基本料金は確かに安価だが、高速通信できる容量が少なく設定されているものが多く、実際に使ってみると不便だという印象を抱く人も少なくなかった。だが9月から10月にかけて、格安SIMを提供する各社が、基本