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2016年1月6日のブックマーク (5件)

  • 中東の窓 : イラン・サウディ関係(群盲のひとりの見方)

    イラン・サウディ関係(群盲のひとりの見方) 2016年01月06日 22:12 イランサウジアラビア 日こそ北朝鮮の水爆実験にすっかりお株を奪われてしまいましたが(水爆というのは当ですかね?当とすれば、今年と言わず、最近最重要のニュースであることは間違いないでしょう)、このところイラン・サウディ関係の緊張が日のマスコミでも大きく取り上げられ、その背景について、いわゆる中東専門家が、ああだ、こうだと議論をしているようです。 もちろんそういう意見は、皆貴重なものではありますが、忘れてならないことは、サウディとイラン、特にサウディというのは、北朝鮮に劣らない秘密主義の国で、重大な政策決定は、ごく少数の有力王族等の間で行われ、その決定過程や背景等について、信頼できる情報が出てくることはほとんどないことです。 ある意味では、サウディのことを論じる大部分の議論は、「群盲像をなでる」のたぐいで、

  • 中東の窓 : ダマス近郊での餓死者

    ダマス近郊での餓死者 2016年01月06日 08:31 シリア人権 日から授業ですので、取りあえず一言だけ al qods al arabi net とal jazeera net は、ダマスの西のmadhaya 市は、政府軍とヒズボッラーにより7日月間包囲されているが、現地医者団の声明によると、12月だけで同市では民間人31名が餓死したと報じています。 死者の大部分は年寄りと幼児とのことで、幼児の死亡はミルクの不足が最大の原因の由。 なお、住民はや木の皮をべて命をつないでいる由。 医者団は国際社会の早急な介入を要請している由。 http://www.alquds.co.uk/?p=460833 http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/1/5/31-ماتوا-جوعا-في-مضايا-السورية-المحاصرة シリアやイエメン

  • サウディ・イラン対立の深刻度

    シーア派の人々の襲撃を受けて出火するテヘランのサウジアラビア大使館 ISNA-Mehdi Ghasemi-TIMA-REUTERS サウディアラビアでのシーア派宗教指導者ニムル師の処刑、在テヘラン・サウディ大使館への抗議の暴徒化、イラン・サウディ間の国交断絶、親サウディ諸国の対イラン断交――。年頭から急に緊迫化した中東情勢に、友人がフェースブックでこう嘆いた。 「いつも『問題は宗派対立じゃない』といい続けてきたけど、またくりかえさなきゃならないのか」。 友人の嘆きのとおり、日のメディアには、イラン=シーア派、サウディ=スンナ派の宗派対立との論調が相次ぐ。だが、英インディペンデント紙にロンドン大学比較哲学の教授が書いているように、「イランとサウディ間の緊張関係は宗教とほとんど関係ない」。むしろ「両国関係は地域覇権をめぐるもの」であり、「神なき世界政治の現実」だと、ムガッダム教授は言う。サウ

  • 中東の窓 : イランン・サウディ関係(安保理)

    イランン・サウディ関係(安保理) 2016年01月05日 14:07 サウジアラビア国際機関 確か先ほど、サウディがその大使館と総領事館に対する襲撃について、安保理に提訴したというニュースをお伝えしましたが、安保理は3日(NY時間)両公館に対する襲撃を非難し、イランに対してこのような事件が再発しないように、必要な措置をとることを要求する、議長声明を発したとのことです。 イランは安保理あての書簡で、事件を遺憾として、このような事件の再発を防ぐために必要な措置をとると訳したよし。 他方サウディ代表は、イランの謝罪は意味がなく、イランが国際法違反をやめることが必要であると述べた由。 なお、aljazeera net は安保理の各国代表間で、2日エジプト決議案に関し、困難な協議が行われたとしているが、その内容とか、問題点、各国の立場、その取扱いがどうなった(決議案ではなく議長声明にしたことは明らか

  • サウジ・イラン断交は原油価格上昇を狙った「一種のヤラセ」

    テヘランのサウジアラビア大使館前でシーア派指導者ニムル師の処刑に抗議する人々 Raheb Homavandi/TIMA-REUTERS 新年早々、サウジアラビアのサルマン国王は、かねてより死刑判決の出ていたシーア派指導者を処刑しました。この処刑がイランを激怒させることは承知の行動であり、その直接の原因としてはサウジ領内におけるシーア派反政府運動が、イエメンでのフーシ派と連動する中で、アラビア半島の平和を脅かしていることへの危機意識があると推測されます。 では、これでサウジとイランの関係はどんどん悪化していくのでしょうか? 例えばサウジと「シーア派の多数支配によってイランとの関係を強めつつある」イラクの現政権との関係が決定的に悪化したり、さらにはイランを挟撃する効果を計算してサウジが同じスンニ派のISIL勢力との対決から逃げたりするようなことがあるのでしょうか? その延長線上で、中東で格的

    サウジ・イラン断交は原油価格上昇を狙った「一種のヤラセ」