名簿の流出「イスラーム国」の構成員およそ2万2000人分の名簿が流出し、イギリスのテレビ局やシリアの「反体制派」寄りのニュースサイトなどで大きく取り上げられた。名簿には、氏名、組織内での通称、生年月日や国籍、出身地での住所、シャリーア(=イスラーム法)理解の水準、「イスラーム国」への合流を手引きした者の名前、合流に必要な推薦人の名前など23項目が含まれている。ニュースサイトのZaman al-Waslは、流出した名簿には重複が多いとして、約1800人分を対象にした分析記事を掲載、さらに殉教志願者(=自爆攻撃要員)122人分を公開した。それらを見る限り、23項目の多くが空欄となっており、イスラーム暦と西暦が混在する等記載の方法もまちまちである。しかし、それでも名簿には「イスラーム国」の実態を知る上で貴重な情報が含まれているように見える。 宝の山か、ごみの山か?問題は、この名簿の信憑性である。
来年の国政選挙が迫る中、難民問題と環境政策が、ノルウェーの政党の支持率に大きな影響を与えている。昨年の統一地方選挙に圧勝し、笑顔で各地で権力を握った左派勢力だが、支持率が急降下中だ。 ノルウェー国営放送局2016年3月の調査によると、政権を担う保守党24%、進歩党18.6%と、安定の支持率を維持。合意協定を結んでいる自由党4.4.%とキリスト教民主党4.8%。この調子ならば、国政選挙で右翼・保守派政党が再び勝利することができる。 ノルウェー最大政党・野党である労働党は31.6%、左派社会党4%、緑の環境党2.9%。 右翼ポピュリスト政党が支持率を上げる移民大臣 Photo: Asaki Abumi地方選挙の時期は、難民に歓迎なムードが漂っていた。人種差別的だと批判されやすい進歩党は全国で9.5%、首都オスロで6.0%と不人気ぶりを示した。しかし、難民申請者の増加と、進歩党のリスタウグ氏の移
「ISはイラクの旧バース党兵士に乗っ取られた」シリアやイラクの過激派組織ISの兵士2万2千人の登録カードが「SS」と呼ばれるIS治安警察から持ちだされ、英24時間ニュース局スカイニュースに持ち込まれました。英国からISに参加した兵士の名前もリストに含まれており、本物の可能性が強いそうです。ISに致命的な打撃を与えることができる核心情報です。 メモリースティックに入力された2万2千人分の登録カードを盗みだしたのは、シリア反政府勢力「自由シリア軍」から寝返ってISに加わった「アブ・ハメド」という男性です。ISが故サダム・フセイン元イラク大統領のバース党兵士に乗っ取られたことに幻滅し、トルコに脱走、スティックをスカイニュースの記者に渡しました。 登録カードには名前、生年月日、結婚の有無、前職、IS加入のための推薦人、戦闘経験の有無、特殊技能、家族や親族、電話番号など23の質問に答える形で、個人情
イラク・ハディサ北東50キロにあるアンバル砂漠で、イスラム過激派「イスラム国(IS)」との戦闘の前線に展開するイラク軍の兵士たち(2016年3月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE 【3月10日 AFP】米軍の特殊部隊が先週イラクで拘束したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の工作員は、化学兵器の専門家だったことが分かった。米軍当局者2人が9日、明らかにした。 これに先立ち別の米当局者は先週、ISの工作員を拘束したことを認めるとともに、尋問で「良い情報」が得られたと述べていた。 この有力なIS構成員は、米国防総省が対IS攻撃のため最近派遣した特殊部隊によって拘束され、現在はイラクで拘束下にあるという。 米CNNテレビによると、米軍は「ISIS(ISの別称)の化学兵器計画に不可欠とみられる人物を標的に」空爆を行っていたという。 また、米NBCテレビはこの人物
トルコの名所、イスタンブルのバザールの絨毯屋商法を彷彿とさせる交渉術が、対EUの外交の場で旺盛に発揮され、EU首脳は振り回されている。 3月7日にブリュッセルで行われたEUトルコ首脳会談で、トルコの協力を得たEUの難民対処策が合意される見通しだったが、直前にトルコが出してきた、難民対処へのEUの拠出金倍増の要求を受け、協議は10日程度の延期を迫られた。 難民・移民問題はEUと加盟各国の最大の政治課題となっているが、うまくいくかいかないか分からない(多分うまくいかない)対処策についてさえも、常にトルコの協力が不可欠である。昨年11月にドイツのメルケル首相が主導して提示した、トルコに30億ユーロの経済支援を与える見返りに難民抱え込みを頼むという案をベースにして対処策が策定されてきたが、シリアから流出する難民の状況のさらなる悪化と、それに対処するEU諸国にとっての難民問題の政治的・経済的コストの
「彼らはほとんど何も持たずに、恐怖と希望に満ちて到着しました」と、パオロ・ナソ博士は、2月29日にベイルートから来た飛行機から、93人のシリアからの移住者―うち41人は子どもたち―が降りるのを見つめながら話した。世界教会協議会(WCC)が9日、公式サイトで伝えた。 「彼らは過激派組織『イスラム国』(IS)の迫害や、女性や子どもたちあるいは非戦闘員を免れさせない戦争の暴力を逃れてきたのです」と、移民に対処するためにイタリア・プロテスタント教会連盟(FCEI)が運営している包括的なプロジェクト「地中海の希望」国際関係コーディネーターのナソ博士は言う。 彼は「イタリアへようこそ」と書かれた横断幕を持つのを手伝いながら、何年も苦闘に費やして疲れ果てた人たちの言葉を聞く。「私は根こそぎにされた木のような気分です」と、「根付くための新しい土地」を探し、難民キャンプで4年を過ごしてきた大家族の女家長、マ
イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に拉致され、脱出したイラクの少数派、ヤジディー教徒の少女ニハド・バカラート・アラウシさん。英ロンドンで(2016年3月9日撮影)。(c)AFP/LEON NEAL 【3月11日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に拉致されたイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の16歳の少女ニハド・バカラート・アラウシさんは、戦闘員にレイプされ子どもを出産。逃げるために余儀なく赤ん坊を置き去りにし、14か月間にわたった苦難の後遺症に苦しんでいる。 ニハドさんは英慈善事業団体アマール(Amar)の会議に合わせ、中東の難民や国内避難民の精神衛生問題に対処する「緊急の必要性」について証言した。 英ロンドン(London)で語ったニハドさんは、ISがイラク北部で虐殺や奴隷化、レイプの標的としているヤジディー教徒の社会と、いまだ人質となっている人々への助け
兵糧攻め アサド政権はその支配地域で戦闘員も非戦闘員も飢える無差別攻撃を行っている Abdalrhman Ismail-REUTERS シリアのアサド政権とロシア軍は民間人を相手に戦争を仕掛けてきた。その武器はミサイルや樽爆弾にとどまらない。経済的な武器でも人々を締め上げてきたことは、シリア北東部の都市デリゾールのここ数カ月の状況を見れば明らかだ。 ロシア軍は1月15日、デリゾールの2つの地区に6箱の人道支援物資を空から投下した。この2地区はシリア政府軍の支配下にあるが、1年余りにわたってテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)に包囲されている。 ロシアのニュース専門局ロシア・トゥデーは、ロシア軍参謀本部のセルゲイ・ルドスコイの声明を伝えた。それによれば、ロシア軍はイリューシンIL78輸送機で数回にわたり22トンの支援物資を投下、物資は包囲された地区で住民に配布されるという。 だが
米国防総省のデービス報道部長は9日の会見で、過激派組織「イスラム国」(IS)が化学兵器であるマスタードガスを粉末にした物質を砲弾やロケット弾に詰めて使用していたことを明らかにした。イラクとシリアで使われた事実を確認しているという。 米メディアによると、米軍主導の有志連合は2月、イラクで化学兵器を開発するIS幹部を拘束。米軍などの調べに対し、幹部はマスタードガスを粉末にしていたことを供述したという。この幹部の供述を元に、イラクにあるISの化学兵器関連施設を割り出して空爆した。 この幹部はイラクのフセイン政権時代に化学兵器の開発に携わっていたという。デービス氏は詳細については明かさなかったが、「ISはイラクとシリアで複数回にわたって、化学兵器を使ったことを確認している」と語った。(ワシントン=峯村健司)
南スーダン・ジュバで、トラックの荷台に乗る南スーダン軍の兵士ら(2016年2月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/SAMIR BOL 【3月11日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は11日、南スーダン軍が民兵への報酬として、女性へのレイプを許していると述べ、南スーダンを「世界で最も恐ろしい人権状況の一つ」と評した。 OHCHRは、新たに発表した報告書で「評価チームが受け取った情報によると、(政府軍の)スーダン人民解放軍(SPLA)と合同で戦闘に参加している武装民兵たちは『できることは何をやってもよいし何を手に入れてもよい』という取り決めの下で、暴力行為を繰り返している」と述べた。 「それゆえ若者たちの多くが、報酬として畜牛を襲い、私有財産を盗み、女性や少女たちをレイプしたり拉致したりした」と報告書は付け加えた。 また、OHCHRは報告書の中で、反政府勢力を支持していると疑わ
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