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ブックマーク / courrier.jp (8)

  • 欧州崩壊か? イタリア総選挙の「衝撃」を各国メディアはこう報じた

    躍進を祝う支持者の声にこたえる「五つ星運動(M5S)」の党首ルイジ・ディマイオ。31歳の元フリーターだ Photo: Ivan Romano / Getty Images ドイツでメルケル首相が主導する「大連立」が成立し、これで欧州政治も安定するか……と思われた矢先、イタリアの総選挙ではポピュリスト勢力が躍進。中道左派的な現政権がこのままでは維持できないことが確実となった。 フランス紙「リベラシオン」によると、これで「左派政権は、ポルトガルなどの例外を除けば、欧州から消えてしまった」ことになる。同じくフランス紙「ル・モンド」も、「欧州派の中道左派政党は崩壊状態だ」と危機感を隠さない。 具体的には、ベルルスコーニ元首相が率いる中道右派連合が最大勢力となったが過半数は奪えず、ポピュリズム政党「五つ星運動」が単独政党としてはトップの票を獲得し第2党となった。さらに中道右派のなかでもっとも勢力を伸

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  • モスル奪還後、ISの弱体化によって中東は「新・戦国時代」に陥る!

    2017年4月25日、トルコ軍がイラクのシンジャール山周辺を空爆。トルコ系クルド人の武装組織PKK(クルディスタン労働者党)に使用されていたという建物は跡形もなく破壊されていた IS(いわゆる「イスラム国」)がイラクの重要拠点としてきた北部の都市モスルの奪還が、間近に迫っていると見られている。これでようやくイラクにも小康状態が訪れると期待する向きもあるが、4月に起きたある一つの空爆が、中東の新たな混迷を示唆しているという。現地取材と気鋭のイラク研究家・吉岡明子氏による分析でお届けする。 イラク情勢の今後を象徴する「空爆」 2016年10月に始まった北部の要衝都市モスルの奪還作戦が、まもなく成功裏に終わるだろうとロイターなどさまざまなメディアが報じている。 モスルは2014年6月以来、IS(いわゆる「イスラム国」)の重要拠点の一つだった。 モスル奪還作戦が成功すれば、イラクでのIS勢力はかな

    モスル奪還後、ISの弱体化によって中東は「新・戦国時代」に陥る!
    vaivie
    vaivie 2017/06/18
  • 斬新な手法で「難民危機」を描き、ベルリン映画祭を制した『海は燃えている』監督インタビュー

    ランペドゥーサ島に住むサムエレ少年。物語は彼を主軸に進む © 21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma 難民をテーマにしたドキュメンタリー作品と聞くと、難解で退屈そうだと感じるかもしれない。 だが、地中海の難民危機を描いた『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』(2月11日〈土〉より、Bunkamuraル・シネマほか全国で順次公開)は、ベルリン国際映画祭を含むさまざまな映画祭で賞を総なめにし、2017年のアカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、世界中のメディアや映画人から絶賛されている。 これまでのドキュメンタリーや報道とはまったく違った知的なアプローチで制作されたこの傑作は、どのようにして生まれたのか? 監督のジャンフランコ・ロージ氏にお話をうかがった。

    斬新な手法で「難民危機」を描き、ベルリン映画祭を制した『海は燃えている』監督インタビュー
  • 神社の政治利用から初詣ラッシュまで 「ル・モンド」紙がみた“神道のいま”

    しばしば国際的な争点ともなる靖国神社と異なり、あまり議論されることのない伊勢神宮。だが、目と鼻の先の伊勢志摩でG7サミットが開催されたことからもわかる通り、政治的な存在感は高い。仏高級紙は、この伊勢神宮を切り口に、「神道と日政治」について深い議論を展開している。 日では常に曖昧な「宗教と政治」の関係 白い小石を敷き詰めた地面に建てられた柱の上に、明るい色の木造の建造物が建っている。とんがった屋根は茅葺きで、棟木は金色の鰹木で飾られている。 ここ伊勢神宮内宮は、訪れた人が戸惑うほどの簡素さに満ちているが、日で最も崇められている場所だ。日の神話で、皇室の祖神とされる天照大神が祀られているからである。 安倍晋三首相が、2016年5月のG7サミットで各国首脳を迎えるのに、この神道の聖地を選んだのには下心があったはずだ。しかし、先進国首脳会議を伊勢神宮の目と鼻の先で開催し、各国首脳を神宮参拝

    神社の政治利用から初詣ラッシュまで 「ル・モンド」紙がみた“神道のいま”
  • 日本が受けいれた「シリア難民」はたったの6人──そのうちの1人が明かした本音 | 「東京に圧倒された」

    国際的に「難民鎖国」という不名誉なレッテルを貼られている日でも、これまでに6人のシリア人が難民認定を受けている。 米紙の記者がそのうちの1人である24歳の青年に取材。来日当初は困惑の連続だったが、いまでは仕事をこなし、日人の友人サッカーを楽しみ、居酒屋にも出向く。そんな彼が味わった「変化」とは──。 未知の国・日で難民になる 子供が学校を卒業するまで、内戦を耐え忍ぼうとしていたシリア人家族の家に、1発のミサイルが撃ち落とされる──悲しいがよくあるニュースだと思うかもしれない。だが、実際にこの出来事を経験したジャマル(24、仮名)にとっては、たまったものではない。 最初の爆発の後、ジャマルは自宅の地下室に駆け込んだ。外では恐ろしい音が鳴り響いていた。彼の妹はショック状態に陥り、母親も恐怖のあまり何度も妹をひっぱたいた。 そして、内戦で国外に避難した500万人のシリア人と同様に、彼らも

    日本が受けいれた「シリア難民」はたったの6人──そのうちの1人が明かした本音 | 「東京に圧倒された」
  • 「危機の本質は、ISでもテロでもない」気鋭の中東政治研究家が提言!

    「ISの弱体化」──混迷を極める中東地域において朗報に思えるこのニュースは、実は新たな危機の始まりに過ぎないという。 世界中に混乱をもたらしているシリア内戦が始まってから、すでに5年半が経過。膠着状態に思えた紛争は、ロシアの軍事介入や2016年8月に再開された和平交渉によってどのように変化しているのか。 気鋭の中東政治研究家は、「世界は問題の質を見誤っている」と指摘する。 青山弘之 Hiroyuki Aoyama 1968年、東京生まれ。東京外国語大学教授。シリアのダマスカス・フランス・アラブ研究所(IFPO、旧IFEAD)研究員、JETROアジア経済研究所研究員を経て現職。専門はシリア、レバノンの政治、思想、歴史。編著書に『混迷するシリア:歴史政治構造から読み解く』(岩波書店)、『「アラブの心臓」に何が起きているのか:現代中東の実像』(岩波書店)などがある。「アラブの春顛末記:最新シ

    「危機の本質は、ISでもテロでもない」気鋭の中東政治研究家が提言!
  • 「彼女は国連平和維持部隊のすぐ近くで、15人の南スーダン兵にレイプされた」──イングリッシュ・ニュース・ブリーフ(2016_08_20)

    「今週の英語ニュース」は新生国家、南スーダン発の衝撃スクープから。新しい試みにまつわる困難に関して、“オバマ大統領最大の公約”“イスラム教徒の水着騒動”についても深掘りし、山田敏弘氏よりお届けいたします。 独裁者から独立したら、騒乱の国に… 世界で最も新しい国、南スーダンが誕生したのは2011年のことだ。 アラブ系でイスラム教徒の多いスーダン北部と、アフリカ系でキリスト教徒の多い南部による内戦を経て、平和的な住民投票でスーダンから南部が分離独立した。そして南スーダンはアフリカで55番目の国家になった。 そんな南スーダンが深刻な状況にある。 米「AP通信」は、衝撃的な記事を掲載している。 「兵士はAK-47ライフルを女性の救援活動者に突きつけて、選択肢を与えた。『俺とセックスをするか、ここにいるすべての男にお前をレイプさせてから頭を撃ち抜くか、どちらかを選べ』と兵士が言ったと、この女性は語る

    「彼女は国連平和維持部隊のすぐ近くで、15人の南スーダン兵にレイプされた」──イングリッシュ・ニュース・ブリーフ(2016_08_20)
  • 国会議員の4割が参加する謎の団体「日本会議」とは | フランスメディアが徹底取材!

    歴史修正主義的な主張をする保守系団体に所属する大臣が増え続けている――。仏高級誌がその「団体」について取材を重ね、国際社会に警鐘を鳴らしたルポを転載する。 政治の表舞台に踊り出た「日会議」 安倍晋三がタカ派の政治家であることは、周知の事実だ。だが、彼の反民主主義的・歴史修正主義的な質は、過小に見積もられていたようだ。上智大学教授の中野晃一はこう分析する。 「数ヵ月前、安倍首相の目的は、アベノミクスによる日経済の再建だと、多くの日人が思っていました。しかし現在、国民は、首相の真の目的は違っていたのではと考えています。経済再建は、憲法改正を国民が受け入れやすくするための手段だったのではないかということです。首相自身が創立当時からのメンバーである『日(にっぽん)会議』の望むように、日を帝国主義的な統治形態へ回帰させるのが目的ではないか、と疑っているのです」 その日会議とは何か。20

    国会議員の4割が参加する謎の団体「日本会議」とは | フランスメディアが徹底取材!
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