トルコがひどいことになっています。 先週、トルコリラが暴落を演じました。 その直接の引き金になったのは在トルコのアメリカ人宣教師アンドリュー・ブランソン氏の身柄釈放交渉が不調に終わったからです。これをトルコはアメリカのせいにしています。 アメリカはブランソン氏の釈放を要求、一方のトルコはアメリカに住んでいるトルコ人の指導者ギュレン師の身柄引き渡しを要求しました。端的に言えばアメリカはギュレン師をトルコに引き渡すつもりはサラサラないので、それに応じませんでした。このためトルコ側もブランソン氏を釈放しなかったというわけです。 ギュレン師はもともとエルドアン大統領と手を組んだこともありますが、いまは政敵となっています。アメリカからギュレン師が2016年のクーデター未遂事件を手引きしたのではないか? とエルドアン政権側は疑っています。 ギュレン師は、ある種の「カリスマ」であり隠然たる影響力を持って