久留米市は、来年4月から市立図書館の経費削減や自主財源確保に向けた広告事業を始める。中央図書館で有料広告入り玄関マットの設置を始めるほか、市内全6館で、雑誌のカバーに広告を掲載する「雑誌スポンサー制度」を導入する。 玄関マットの有料広告は、市役所本庁舎に続く取り組み。中央図書館の入り口2カ所にあるマット4枚(計11・45平方メートル)について、マットの設置事業者を通じて広告主を募集する。料金は1平方メートル当たり月額900円以上で、4枚で年12万円を超える収入を見込んでいる。マットの下部3分の1を広告スペースとする。中央図書館の利用者は1日1100~1200人程度。 雑誌スポンサー制度は、6館に置いている週刊誌や月刊誌などの購入代金を民間事業者が負担する代わりに、最新号のカバーに広告を掲載できる仕組み。本年度の市立図書館の雑誌購入予算は535万円。雑誌購入費を抑え、新たな書籍や資料の充
昨年8月に東三河で唯一、図書館に「雑誌スポンサー制度」を導入した豊川市。最初の半年は契約0件だったが、さらに半年がたった今月は、26誌がスポンサーによって提供されている。どれだけ集まるか、目標設定すらできず手探り状態だったスタートから1年...
金沢市の金沢海みらい図書館は14日から、北前船の知識を腕試しする「北前船プチ検定」を実施する。館内に8月9日まで検定用紙が置いてあり、期間中に1人1回まで無料で受験できる。北前船に特化した検定の実施は初めてだという。対象は小学4年生以上で、出題は20問で3者択一方式になってい
「TOYAMAキラリ」という施設をご存じだろうか。富山市の中心部、西町にある地上10階、地下1階の建物で、建築家・隈研吾氏の設計により2015年8月にオープンした複合施設である。 隈研吾氏といえば、新国立競技場のデザインを手がけることでも知られ、いまもっとも注目を集める建築家だ。隈氏が設計を担当した「TOYAMAキラリ」の外壁は、ガラスとアルミ、御影石など異なる素材を格子状に組み合わせた斬新なもので、立山連峰の峰々を表現している。内装は富山県産の木材の羽板をふんだんに使用した、螺旋のような吹き抜けが特徴だ。 この「TOYAMAキラリ」の3階、4階、5階を占めるのが、富山市立図書館本館だ。同図書館から2016年4月15日に発信されたお知らせが、注目を集めている。それは「視聴覚資料貸出サービス終了のお知らせ」だ。いったいこれはどういうことなのだろう。Jタウンネット編集部は早速電話で聞いてみるこ
『さらば雑司ヶ谷』『タモリ論』などのヒット作で知られ、最新刊『ドルフィン・ソングを救え!』も好調な小説家・樋口毅宏氏。そんな樋口氏がさまざまな媒体に寄稿してきたサブカルコラムを厳選収録した『さよなら小沢健二』が好評発売中。本書の発売を記念して傑作テキストを特別公開いたします!(当コラムは『文藝春秋オピニオン2013年の論点100』(文藝春秋/2012年11月13日刊)に掲載されたものです) ================= ご存知ない方も多いと思うので、まずは所謂「図書館問題」の経緯について説明します。 きっかけは2011年の1月末。私が拙著『雑司ヶ谷R.I.P.』という小説の仕上げに掛かっていたときでした。800枚に及ぶ長編で、一度はノイローゼになりかけたものの、何とか書き上げた作品でした。たまたまツイッターで、「樋口毅宏の本を図書館で借りた」というツイートを見かけたのです。以前から、
伊賀市の賑わい創出検討協議会は3月22日、現庁舎を解体して図書館と観光の複合機能施設の新築を主案とするグランドデザインを市に提出した。岡本栄市長は結論を出す時期について「今直ちは難しい。拙速はいけない」との考えを示した。【グランドデザインを手渡す検討協の田山会長(左から2人目)=伊賀市で】 田山雅敏会長(上野商工会議所副会頭)は現庁舎に対する委員の意見について「庁舎は潰しましょう。新しく造りましょうというのが主流だった。保存すべきという意見も根強くあった」と報告。今後は「特例債の期限もある。早急に専門的部分で検討してほしい」と要望した。 岡本市長は「短い時間でしっかりいい報告を頂いたと感じている。大事なことはコンセプトを立てて何を盛り込むか。どの選択が一番いいか、いろんな観点から検討を加え、皆さんの提言を実現していきたい」と述べた。 同検討協が中間案で現庁舎の解体を盛り込んだことに対
起業や仕事に役立つ情報を提供する「ビジネス支援図書館」のスタッフ養成講習会が22日、長野県塩尻市の市立図書館で3日間の日程で始まった。 蔵書やデータベースを活用し、事業のヒントを提供したり、企業経営の問い合わせに応じたりと、図書館には新たな役割が期待されている。県内では初めての講習会には、全国の公立図書館の司書ら計40人が参加している。 初日は、ビジネス書出版大手「ダイヤモンド社」の役員が講演。ビジネス関連のベストセラーの変遷などを指摘し、「図書館も流行を捉え、どんな顧客がどんな情報を必要としているか、把握することが重要」などと訴えた。2日目以降の講習では、「ビジネスデータ検索の活用法」など、より実践的な内容を伝える。 図書館は趣味や娯楽、学生の勉強場所というイメージが強い。だが、講習会を主催したビジネス支援図書館推進協議会(東京)の竹内利明会長(電気通信大特任教授)は、「今後、地方創生の
2003年から始まった指定管理者制度。公共施設の民営化。最近ではCCCの「TSUTAYA図書館」が問題提起となり、業界や地域に波紋を広げている。そんな図書館業界で1979年の創業以来、図書館の本のデータベースを作り続けてきたのが図書館流通センター(TRC)だ。「TRC MARC」と呼ぶそのデータベースは、全国の公共図書館のうち84%で利用されている。 指定管理・業務委託で運営する図書館(以下、受託運営館)も442館を数え、課題となったのが各図書館と本社とのコミュニケーション。その解決策として、2009年に「サイボウズ ガルーン」を導入し、今では図書館同士が自発的にコミュニケーションを取る重要なインフラとなっている。 コミュニケーションの秘訣を、TRC 広報部の尾園清香氏と営業部の徳田良治氏に聞く。 図書のDBを作り続けてきたTRC TRCが創業以来作り続けてきた「TRC MARC(Mach
深刻さを増す出版不況を背景に一部の大手出版社と作家らが、ベストセラー本などについて新刊発売から一定期間、公共図書館での貸し出しをしないよう求めている。図書館の開業時間の延長やネット予約などサービス拡充によって個人貸し出し数が増え、「売れるはずの本が売れなくなっている」というのが出版社側の主張だ。新刊本の貸し出し猶予について、新潮社常務の石井昂氏と日本図書館協会理事長の森茜氏に見解を聞いた。(村島有紀) 「出版事業の維持に協力を」新潮社常務 石井昴氏 ――昨年来、図書館に対し売れ筋文芸本の貸し出し猶予を求める活動をしている。なぜか? 「ベストセラー本の大量購入など図書館の貸し出し至上主義については、10年以上前から問題提起している。しかし、全国の図書館の数は、この10年間で400館以上増え、ITによる貸し出しサービスも飛躍的に便利になった。貸し出し冊数は、右肩上がりで4年前からは書籍の実売部
酒田市は18日、JR酒田駅周辺の再開発事業の整備計画方針を公表した。図書館をメインとした公共施設のほか、民間施設を含む内容で、2020年度の工事完了を目指す。同時に市は事業主体となる民間事業者の募集を始めた。 整備対象エリアは、市が所有する旧ジャスコ酒田駅前店跡地(約6200平方メートル)と、西側に隣接しホテルなどが建つ民有地(約3600平方メートル)の計約9800平方メートル。 施設の完成後に市が27億円を基準額に取得する公共施設は「酒田コミュニケーションポート(仮称)」。図書館(約3000平方メートル)を中心に、市観光情報センター(約100平方メートル)、イベント対応の広場(約1000平方メートル)、車両200台分の駐車場、バス停留所の集約などで構成する予定。民間施設の用途は今後、事業者と協議して決める。 この記事は有料記事です。 残り224文字(全文584文字)
酒田駅前に複合施設 図書館など整備 山形県酒田市は、JR酒田駅前の旧ジャスコ跡地などに図書館機能を備えた複合施設「酒田コミュニケーションポート(仮称)」を整備する計画方針案をまとめた。民間事業者が2020年度までに商業施設と合わせて建て、公共施設部分を市が27億円で買い取る。 整備区域は、市が所有する旧ジャスコ跡地の駐車場と、隣接する民有地の計9800平方メートル。公共施設には交流支援機能を持たせた図書館「ライブラリーセンター」やイベント広場、駐車場のほか、周辺のバス停を集約する。 市は28日まで意見を公募し、年明けから事業者の提案公募に入る。着工は18年度を目指す。 駅前の市有地は、1997年のジャスコ撤退で更地の状態が続く。民間主導の再開発が2度計画されたが、いずれも頓挫している。 丸山至市長は8日の定例記者会見で「酒田駅前の再整備は長年の懸案。駅前の魅力を高め、JR山形新幹線
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