原子力規制委員会は4日、東京電力福島第一原子力発電所事故の際に1号機の原子炉建屋4階で起きた漏水の原因を調べるため、原子力規制庁職員が建屋内部を調査したと発表した。 漏水の原因は国会事故調の報告書でも未解明とされており、調査結果を規制委の事故分析の検討会で議論し、原因特定に役立てる。事故調査の目的で規制庁が現地入りするのは初めて。 建屋内部を調査したのは5月31日。同庁職員5人が15~20分間、毎時約20ミリ・シーベルトの放射線量の同4階で、動画や数百枚の写真を撮影した。最大の被曝(ひばく)線量は4・8ミリ・シーベルトだった。 規制庁は現在、映像などを分析中で、月内の検討委員会で結果を報告する。