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ブックマーク / book.asahi.com (7)

  • 包茎はいつから恥ずかしく「させられた」のか? 『日本の包茎』から読む、男性の性をめぐる「恥」の概念|じんぶん堂

    記事:筑摩書房 多数派であるのに多くの男性がこれを恥じ、秘密にしようとするのはなぜか? illustration: shiohida 書籍情報はこちら 書は『日の童貞』の著者による、男性の性をめぐる「恥」の概念の歴史分析第二弾である。『日の童貞』が性経験に関する「恥」を主題とするものであったのに対し、今作は性器の形状に関する「恥」が主題となっている。 「包茎」を恥とする考え方の歴史的変遷について、書は主として「包茎治療」の広告を資料としながらおおむね次のような発見をしている。包茎を恥とする考えは遅くとも19世紀末からあったが、当時それは必ずしも「恥ずかしいものだから」以上に明確に言語化されたものではなかった(著者はそれを「土着の恥ずかしさ」と呼ぶ)。 「女性の目」を使って男性を不安に駆り立てる広告戦略 戦後になると「美容整形パラダイム」のもとで包茎手術の広告が打たれるようになる。こ

    包茎はいつから恥ずかしく「させられた」のか? 『日本の包茎』から読む、男性の性をめぐる「恥」の概念|じんぶん堂
    weissbier
    weissbier 2024/05/18
    “「女性を満足させることができるペニス」というペニス観は「ペニスに支配される女性」というミソジニーと裏腹である。”
  • アーサー王伝説は原典からしてカオスだった 文学、ゲーム、BLで引っ張りだこの騎士物語に研究者が迫る|好書好日

    文:ハコオトコ 写真:山田秀隆 小宮真樹子(こみや・まきこ)研究者 1979年生まれ。近畿大学文芸学部准教授。専門はトマス・マロリーを中心としたアーサー王伝説。主な著作に『アーサー王物語研究』(中央大学出版部、共著)。“推し”の騎士はランスロット。「モテるけど扱いが雑な所が良い」 岡広毅(おかもと・ひろき)研究者 1984年生まれ。立命館大学文学部准教授。専門は中世イギリスの言語と文学。主な著作に『ケルト文化事典』(東京堂出版、共著)など。“推し”の騎士はガウェイン。「歴史に翻弄され、栄光と没落を体現しているから」 夏目漱石論からBL妄想まで網羅 ――書は、「日でどのようにアーサー王伝説というコンテンツが受け入れられてきたか」をまとめた1冊です。アーサー王と言えば、ケルト系であるブリトン人の英雄として英国で伝承された人物です。人やその配下のガウェイン、王妃との不義の恋で有名なランス

    アーサー王伝説は原典からしてカオスだった 文学、ゲーム、BLで引っ張りだこの騎士物語に研究者が迫る|好書好日
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    weissbier 2023/11/11
  • 「自分にとっての普通や、正しいと思う感覚が通じない世界が確実に存在する」 Daichi Yamamotoの3冊|好書好日

    Daichi Yamamoto(だいち・やまもと) 1993年京都府生まれのラッパー。父は日人、母がジャマイカ人。19歳からラップとビートの制作をスタートさせた。その後、ロンドンの大学へ留学。帰国後にインターネットで自身が制作した楽曲を発表しはじめる。2018年にSTUTSのアルバム「Eutopia」の収録曲「Breeze」に参加したほか、Aaron Choulaiと共作したEP「WINDOW」などを発表した。19年9月に初のアルバム「Andless」をリリース。 ロンドン留学で体得した「学ぶこと」の質 Daichi Yamamotoは日人の父と、ジャマイカ人の母を持つ京都出身のラッパーだ。9月にリリースされた1stアルバム「Andless」は、ヒップホップ、エレクトロニカ、レゲエ、ファンク、ハウス、グライムなど、バラエティに富んだサウンドとリズムが詰まった作品のように感じられた。そ

    「自分にとっての普通や、正しいと思う感覚が通じない世界が確実に存在する」 Daichi Yamamotoの3冊|好書好日
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    weissbier 2019/09/24
  • 北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」インタビュー 目からうろこのフェミニスト批評集|好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 北村紗衣(きたむら・さえ)武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授 1983年、北海道士別市生まれ。専門はシェイクスピア、フェミニスト批評、舞台芸術史。東京大学の表象文化論にて学士号・修士号を取得後、2013年にキングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号取得。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち──近世の観劇と読書』 (白水社、2018)、訳書にキャトリン・モラン『女になる方法──ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記』(青土社、2018)など。 傑作とされる古典がつまらなかった ――フェミニスト批評とは何でしょう? フェミニスト批評はこれまでの批評が実は男子文化だったことに立脚しています。つまり、批評の歴史を振り返ると、男性中心的な社会の中で、男性向けに作られたものを男性の視点で読む。それが普遍的な解釈だとされてきました。 日の近代文学もそうで、たとえ

    北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」インタビュー 目からうろこのフェミニスト批評集|好書好日
    weissbier
    weissbier 2019/08/05
  • 恨み言びっしりの絵馬、ロリータ服の水子地蔵……現代日本に息づく奇妙で真剣な信仰に迫る 小嶋独観「奉納百景」|好書好日

    文:ハコオトコ 写真:斉藤順子 あの世での“バーチャル結婚式”描く「ムカサリ絵馬」 ――書では小嶋さんが全国の神社仏閣、ちょっと分類不能な宗教施設にまで訪れて取材したいろいろな「奉納物」を紹介しています。メジャーな絵馬から帽子などの日用品、動物の骨に至るまで奉納された光景はいずれも奇妙で荘厳でもあります。普段私たちが参拝する際にあまり気にしていない奉納物を追いかけるようになったきっかけは何でしょうか? もともと変わったお寺を巡るのが好きでした。以前は仏像や建物といった面から寺社を面白がっていましたが、奉納物に注目するきっかけとなったのが、20年近く前に出会った「ムカサリ絵馬」です。これはショッキングだった。 ――若くして未婚で亡くなった我が子のために、親が「結婚式の様子」を描いた絵を奉納する山形・村上地方の風習ですね。書には絵の絵馬だけでなく、どこからか切り取ってきたような大人の花嫁と

    恨み言びっしりの絵馬、ロリータ服の水子地蔵……現代日本に息づく奇妙で真剣な信仰に迫る 小嶋独観「奉納百景」|好書好日
    weissbier
    weissbier 2019/03/07
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈私のコミック履歴書〉カントリー・ガールズ 山木梨沙さん - 朝日新聞社広告局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■読んでいて噴き出しちゃう ――とてもマンガに詳しいそうですね。 山木 はい、多分ハロプロでいちばん詳しいんじゃないかと思ってます(笑)。初めて買ったマンガは『フルーツバスケット』。小学生の頃はマンガを買ってもらえなかったので友達に借りて読んでいたんですけど、6年生のとき『フルーツバスケット』がすごい大好きになって、お母さんにおねだりして23巻全巻買ってもらいました。 ――いきなり23巻はすごい! 山木 全巻読んだら感動して、当に号泣しちゃいましたよ。それからどんどんマンガにハマっていった感じです。読むだけじゃなくて、中学生のときは気でマンガ家になるつもりで、ペンやスクリーントーン、トレース台までそろえて描いていたんです。当時は「花とゆめ」を毎号購読していて、白泉社さんのアテナ新人大賞の受賞作を集めた単行(この新人がスゴイ!!)も何回か買ったことがあります。わたしも新人賞に応募しよう

    コミック・ブレーク (広告特集) : 〈私のコミック履歴書〉カントリー・ガールズ 山木梨沙さん - 朝日新聞社広告局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    weissbier
    weissbier 2015/03/18
    「中学生のときは本気でマンガ家になるつもりで、ペンやスクリーントーン、トレース台までそろえて描いていたんです。」どうりで。
  • 「おかしなジパング図版帖」書評 こんなお辞儀見たことないよ|好書好日

    おかしなジパング図版帖 モンタヌスが描いた驚異の王国 著者:宮田 珠己 出版社:パイインターナショナル ジャンル:芸術・アート おかしなジパング図版帖―モンタヌスが描いた驚異の王国 [著]宮田珠己 図版がたくさんの楽しい。なんの絵が載っているかというと、主に、「1669年にオランダ人モンタヌスが著した『日誌』の挿絵」だ。 当時のヨーロッパでは、未知の国の文化や風俗への関心が高まっていた。そこでモンタヌスは、挿絵をふんだんに使ったを出版し、好奇心旺盛な読者に「日」の情報を伝えようとしたのだった。 問題は、モンタヌスには来日経験がなかったことだ。文献を収集し、実際に日を見たことのあるひとに話を聞き、と精いっぱいの努力はしたのだが、できあがったの挿絵はどうしたってヘンテコになった。いま見ると、これらの絵が爆笑の不可思議日を形成しているのである。 海外のひとにとっては、「お辞儀」が奇

    「おかしなジパング図版帖」書評 こんなお辞儀見たことないよ|好書好日
    weissbier
    weissbier 2013/06/18
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