谷山公規(たにやま こうき) 教育・総合科学学術院教授 (1)はじめに 一見すると何でもない簡単な体の動きの中に幾何学の原理が秘められていることを解説します。 (2)体操実演 まず(片手でもいいのですが)両手を体の前に伸ばします。このとき指先は揃えて真直ぐ前方に伸ばし、手のひらは下を向くようにします(写真1)。次に両手を伸ばしたまま真上まで持ち上げます。その際腕はねじらずにそのまま持ち上げます。このとき指先は天を指し、手のひらは正面を向いています(写真2)。次に両手を伸ばしたまま左右に降ろして体の真横に来るまで持って来ます。その際にも腕はねじりません。すると依然として手のひらは正面を向いています(写真3)。最後に両手を伸ばしたまま水平に動かして体の前まで持って来ます。この際にも腕はねじりません。これで両手は最初の位置に戻ってきました。ところが両手のひらは最初は下を向いていたのに今度は向かい
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