明石市議への暴言などについて明石市議会で謝罪し、任期末で退任する意向を表明した明石市の泉房穂市長=12日、明石市中崎1 兵庫県明石市議らに暴言を浴びせた責任を取り、来年4月の任期満了をもって政治家を引退すると表明した泉房穂明石市長(59)。今月8日の暴言騒動から12日の退任表明まで、どんな経緯をたどって決断に至ったのか。泉氏と支援者が語った。(長尾亮太) 【図表】明石・泉市長、暴言から会見までの5日間 ■冷静さ失う 「まるで風船を針で突いたかのようだった」 8日午前に明石市内の小学校であった式典の開式前。市議らに対し「(問責決議案に)賛成したら許さんからな」「次の選挙で落としてやる」と暴言を吐いて回る泉市長の姿があった。それを目の当たりにした市長の幼なじみで選挙活動を支えてきた朝比奈秀典氏(58)は振り返る。 「冷静な判断ができないほど精神状態がおかしくなっている。休ませよう」。式後、「辞