わが弟子・櫛田陽一六段と「真剣師」小池重明のこと: 田丸昇公式ブログ と金 横歩き
1980年代前半、アマ名人戦で２年連続優勝した小池重明がアマ棋界のヒーローでした。小池はプロ棋士キラーとしても知られ、ある将棋雑誌で企画されたA級棋士との平手戦に勝つと、棋界内外で大いに注目されました。「真剣師」（賭け将棋を生業にする人）の顔も持ち、名だたるアマ強豪との真剣デスマッチは語り草になっています。 その小池に心酔した１人の少年がいました。17歳のときに支部名人戦で全国優勝した、わが弟子・櫛田陽一六段でした。小池の将棋人生に憧れていた櫛田は、将棋少年の多くがプロをめざす中で、断固としてアマにこだわりました。 やがて櫛田は将棋雑誌の企画で、全国のアマ強豪たちと対戦して激しい勝負を繰り広げ、あまりの強さから「グッシー」という異名がつけられました。また、プロに対しては強い対抗心を持ち、時には挑発的な言葉を放ちました。さながら風雲児のような存在でした。 28年前の1982年、私は自宅で内田
畠山鎮七段が謎に思う師匠・森安正幸七段の指導対局 (2014年8月1日) - エキサイトニュース
森安正幸（もりやす・まさゆき）七段の指導対局について、「師匠ほど感想戦が長くて定跡を教えてくれる棋士は見たことがない」と畠山鎮（はたけやま・まもる）七段は言う。森安将棋道場に通い始めた子供時代を、畠山七段が述懐する。 ＊ ＊ ＊ 男3人兄弟の末っ子の私は札幌市の自宅で7歳のときに父と中学生の兄から本将棋のルールを教わるが、飛車と角を落とされてその駒を持ち駒として使わせてもらうも全く勝てなくて止めてしまう。 翌年の夏休み、大阪への引っ越し途中に立ち寄った母の実家がある川崎市幸区の本屋で将棋の月刊誌を見つけた。（プロと同じように指せる。これなら兄に勝てる）衝撃を受けた。まだ夏休み中だったので毎日毎日、本の棋譜を手探りで並べた。飽きずに熱心に続けたので母が近所の「曽根囲碁将棋クラブ」に兄（畠山成幸現七段）と2人を連れて行ってくれた。 そこで最初の師匠、中平貴将氏に基本から教わった。中平氏はプロと
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