年明けに御年80歳となる伊達忠一参院議長が来夏の参院選出馬を狙っているという。当選3回で未入閣ながら、最大派閥・細田派の威光で「2階級特進」を果たし、はや2年。その際は参院自民党に「議長を誰でも出来るポストにするのなら、参院の存在感が低下する」(山本一太元沖縄北方相)との不満が噴出し、細田派幹部が「花道だから」となだめて回ったのだが。 4月に伊達氏と会った地元・北海道の衆院議員は証言する。「『出る』とは言わなかったが、言葉の端々に意欲がみなぎっていた。本人はいたって元気で、同い年の二階(俊博)幹事長より、ずっと若く見える」 異色の経歴だ。道央の芦別市出身。高卒後、衛生検査技師の資格を取得し、26歳で血液・尿検査の「札幌臨床検査センター」を創業した。道内ではこの分野の草分けで、営業所や調剤薬局を60カ所展開する。伊達氏はいまだに代表権を持つ会長だ。 政界進出は44歳で、道議を4期務めた。自民