福知山線脱線事故で書類送検されたことを受け会見、頭を下げるJR西日本の山崎正夫社長 =8日午後5時5分、大阪市北区、JR西日本本社 (撮影・門井聡) JR福知山線脱線事故で書類送検されたJR西日本の山崎正夫社長の退任を求める声が高まる中、山崎氏が8日の記者会見で経営トップとして責任をまっとうしたい意向を示したのは、「JR西を安全最優先の企業風土に変えたい」意欲のあらわれとみられる。 事故発生後、井手正敬取締役相談役と南谷昌二郎会長(現顧問)と垣内剛社長(同)が責任をとって総退陣した。 そんな中、元常務で子会社社長(ジェイアール西日本メンテック)の山崎氏に白羽の矢が立ったのは、鉄道本部長や安全対策室長の経験を買われたからにほかならない。 就任後、周囲に「社長業は重荷」と漏らした山崎氏には「短期で終わる」とみる向きもあった。しかし本命視された丸尾和明副社長が日本旅行社長に転出し、後継者レースは