いじめが原因で不登校になり統合失調症を発症したとして、広島市立幟町中の元生徒(20)=鳥取県=と両親が賠償を求めた訴訟で、元生徒側は29日、市や同級生らに計約460万円の支払いを命じた広島高裁判決を不服として上告した。 元生徒側は約2600万円の賠償を求めており、代理人は「判決は損害の算定法を誤り、賠償額が不当に低い」とコメント。市は「詳しい上告理由を見て、上告を検討する」としている。 15日の控訴審判決は1審広島地裁と同様、いじめと統合失調症発症の因果関係や担任の過失を認定したが、慰謝料の算定法を変更し、賠償額を1審判決から約370万円減額していた。