スペイン北東部カタルーニャ自治州のプッチダモン州首相は10日、強行した住民投票で独立派が多数を占めたことを踏まえ、「市民から独立国家になるよう託された」とした。そのうえで、同自治州の州議会に対し、「スペイン政府との対話のため、独立宣言の効力をいったん凍結するよう提案する」と表明した。 地元メディアは「独立を宣言し、すぐに凍結した」(全国紙エルパイス電子版)と解釈した。一方的な独立への動きを控える動きだが、プッチダモン氏の提案通り、中央政府が交渉に応じるかどうかは不透明だ。 カタルーニャでは1日、憲法裁の差し止めを振り切って州政府が住民投票を実施。90・2%が独立に賛成したとしている。これを踏まえ、プッチダモン氏は10日、州議会で「政治情勢の報告」に臨んだ。カタルーニャが独立を宣言しようとしていることについて、「内外からの様々な仲裁の申し出がある」と説明し、「対話が、スペインとの間で平和的な