人は、目から得られるたくさんの情報を常に処理し、それに対して判断を行っています。目に映るモノ全てに対してそれが何かを一々判断していたのでは、特に瞬時の判断が必要な場合は生死に関わることになる可能性もあります。車の運転中、前の車が急停車したという情報を処理するときは、目の前に近づいてきた車やそのブレーキランプを見て判断すれば充分なのに、周囲の景色や道路標識なども常に処理されていては判断が間に合わなくなります。そのため、本当に注目すべきモノだけに無意識に注意を引くような仕組みが人には備わっています。これは、人に限らず他の動物にもあり、天敵などの危険から逃げたり、逆に獲物を追う時に逃げる対象の動きを瞬時にとらえるなど、常に視覚情報から注意を引く部分を抽出して、それ以外の情報はカットしてしまう機能が必要になる機会は人よりも多いことが想像できます。 今回は、注意を引く対象を見つけるための仕組みとして