2017.10.19 1 つのデータセットに対して、2 つのモデルを作成し、2 つのモデルの応答変数の期待値に差があるかどうかを評価する方法として、検定を行う方法がある。検定は、2 つのアプローチがある。すなわち、「2 つのモデルを比較し、どのモデルが優れているかを判定する」と「構築したモデルを最適なモデルと仮定して、観測データを当てはめ、そのズレの大小でモデルが優れているかどうかを判断する」である。前者のアプローチで検定を行う方法としてWald 検定と尤度比検定がある。また、後者のアプローチで検定を行う方法としてスコア検定がある。 これらの検定手法は、2 つのモデルを想定する必要がある。一般化線形モデルによる解析において、観測データをモデル化する上で考えられるあらゆるパラメーターを使って構築したモデル(full model)と、解析者が重要と思われる少数のパラメーターのみを用いて構築した