首都防衛のため東京湾に造られた人工の島「第二海堡(かいほう)」(千葉県富津市)の観光への活用策を探ろうと、試験的な上陸ツアーが始まった。神奈川県横須賀市から船で島に渡り、遺構を見ることができる。 第二海堡は、明治~大正時代に東京湾に建設された海上要塞(ようさい)のひとつ。砲台が設けられ、戦時下には防空用の高角砲も据えられた。 1945年8月30日に英国部隊が第二海堡に上陸して武装解除。砲台などは破壊されたといい、今もその一部が形を残している。 一般の立ち入りは禁止されてきたが、観光資源として生かそうと、国土交通省が試験的に上陸を認めることにした。要塞の遺構を見られるほか、浦賀水道航路のすぐそばで、行き来する大型船を間近で見られるのも魅力だ。 島は千葉県富津市にあるが…
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