「降りそうだ」を否定の形にした言い方は、「降らなそうだ」と「降らなさそうだ」のどちらが正しいのでしょうか。 伝統的には、「降りそうにない」という言い方をするか、あるいは「降らなそうだ」のように「さ」の入らない形のほうがふつうだとされてきました。しかし実際には「降らなさそうだ」のほうがふさわしいと考える人も多く、両方とも正しいと考えるのが現状に合っているように思います。 「~なそうだ」と「~なさそうだ」のどちらがふさわしい形なのかについては、用法によって異なります。だいたい、次のような傾向があります。 ①「ありなし【存在・非存在】」に関する場合 ⇒「(問題は)なさそうだ」のように「さ」が入る ②形容詞の否定の場合 ⇒「(寒く)なさそうだ」のように「さ」が入る ③動詞の否定の場合 ⇒「(降ら)なそうだ」のように「さ」が入らない ④外見上「ない」の形だが否定の用法ではないもの(「危ない、少ない、