“Origami”はすでに世界共通語であり、この日本の伝統工芸技術を産業的に応用しようという取り組みが国内外で進行中だ。宇宙開発、ファッション、人工血管まで、折り紙の発想、技法は幅広く活用されつつある。 折り紙ヒントの「ハニカムコアパネル」は数兆円市場 「折り紙」と書けば、1枚の和紙で鶴から恐竜に至るまで、さまざまな形を作り出す日本の伝統文化を思い浮かべる。一方 “Origami”は、今や世界数多くのオリガミ・ファンに通じる国際語だ。その折り紙技術が、実は、数兆円規模のビジネスに発展する宝の山だと明治大学研究・知財戦略機構の萩原一郎特任教授は指摘する。もはや、Origamiは、単なる芸術でなく新たなイノベーション産業の鍵を握っているのだ。 折り紙の七夕飾り(左)がヒントになって生み出されたというハニカムコア。右は段ボール製ハニカムコア。(写真提供:萩原特任教授) 一説には、第2次世界大戦後
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