左右の車輪をそれぞれ専用のモータで個別に駆動することで、走行性能を向上 NTN株式会社(以下、NTN)は、次世代EV(電気自動車)向け駆動システムとして、左右の車輪をそれぞれ専用のモータで駆動する「2モータオンボード駆動システム」を開発しました。 現在普及が進んでいるワンモータ式電気自動車では、一般にディファレンシャルギヤ(差動歯車装置)を介して1台のモータの動力を左右輪に配分するため、その左右の駆動力は常に等しく、氷結路などではスリップしやすくなります。 本駆動システムは2組のモータおよび減速機から成るモータ駆動装置とインバータで構成され、左右の車輪をそれぞれ専用のモータで駆動することで、トルクベクタリング*1を実現しました。車両の走行状態に応じて左右の駆動力を適正に制御することができ、旋回性能やスリップ路面の走破性などの走行性能が大きく向上します。さらに、本駆動システムは、従来のサスペ