川崎重工業は7日、オートバイの最高峰レース「モトGP」への参戦を、08年限りで休止する方針を明らかにした。景気悪化で二輪車の販売が低迷しており、経費削減につなげる考え。 【昨年の日本グランプリ モトGP】ロッシ、6度目シリーズV もてぎで「ヒーロー」ノリックにささぐ モトGPは世界で年間18戦開催され、川崎重工は03年から参戦。08年の総合順位は最下位(5位)だったが、07年の日本グランプリなどで3回準優勝した実績がある。主力の欧米向け二輪車の輸出が昨年以降、急減したため、数十億円規模とみられる参戦経費を削減し収益改善を急ぐ。 モトGPにはホンダ、ヤマハ発動機、スズキも参戦しているが、3社とも継続の方針。モータースポーツを巡っては昨年末、ホンダがF1、富士重工業とスズキが世界ラリー選手権(WRC)からの撤退・休止を決めている。【宮島寛】 【関連ニュース】 モトGP:坂井真紀 あこ