2015年最後のレースとなったアブダビで、恒例の集合写真に収まったドライバーたち。来季は心躍るレースを見ることができるだろうか。 最終戦のアブダビGPのスターティンググリッドは、いつも独特の哀愁が漂っている。 初開催の2009年はトヨタのスタッフから珍しく「記念撮影をしてほしい」と頼まれた。トヨタがF1からの撤退を発表したのは、その3日後のことだった。 2014年は小林可夢偉がケータハムのスタッフたちとマシンを囲んで集合写真を撮っていた。まだ本人からF1からの引退が発表されたわけでもなく、ケータハムのオーナーもまだ翌年へ向けて参戦継続を模索していたが、内部の人間は「これがケータハムの最後のレース」ということをだれよりも強く認識していた。 そして、2015年の最終戦アブダビGPでは、日本のF1テレビ中継を担ってきたフジテレビのスタッフたちに、その哀愁を感じた。なぜなら、F1のテレビ放映権を統