2016年のこの時期に、Ena Shibaharaなる選手の紹介記事を、スマッシュのFacebookに掲載した。 柴原瑛菜と漢字表記されるUSオープンダブルス出場者は、両親は日本人、生まれ育ちはアメリカ・カリフォルニア州の18歳(当時)。全米選手権18歳以下で優勝し大会出場権を獲得した彼女は、本戦は初戦で破れるも、ジュニア部門では頂点まで駆け上がった。 その後、柴原はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進学し、初年からチームのエースとして単複で活躍する。そして2年目を終えた後、満を持してプロへと転向。それは進学当時から決めていた、言わばキャリアの規定路線でもある。「まだ身体が小さかったので、プロに行くのは早いと思った。大学でフィジカルを鍛えたかった」というのが、その経路を選んだ理由だ。 8歳の頃から全米テニス協会(USTA)の強化選手に選ばれた彼女のキャリアには、生まれ育ったカリ