氷震(ひょうしん、英語:cryoseism)は、凍土または水分や氷を大量に含んだ地表、氷河などが急に亀裂を生じる際に発生する地震のことである[1]。氷河地震、氷河性地震ともいう。英語では「frost quake」とも言う。 氷河が巨大な力を伴って滑ったときに、弾性波を放出する。このときに放出される弾性波は世界中の地震計で記録されている。この現象は特に「ice quake」とも呼ばれる[2]。 2003年に、グリーンランドの氷河の異常な動きをコロンビア大学の地球物理学者ヨーラン・エクストローム(Göran Ekström)とメレディス・ネトルズ(Meredith Nettles)等が発見し「氷河地震学」の先駆けとなった[3]。 発生箇所の例[編集] グリーンランド[編集] 晩夏において、グリーンランドの氷河での1分間あたりおよそ10mの活動による地震動が、全世界の地震計で記録された。この地震