東京電力福島第一原発4号機の使用済み燃料が発熱している問題で、経済産業省の西山英彦審議官は16日、原子力安全・保安院の記者会見で、燃料プールの水が「確実にほぼ沸騰している」との見方を示した。プールの冷却水が減り続ければ、放射能レベルの高い廃棄物を含んだ燃料棒が露出する恐れがある。 西山氏は沸騰している科学的データは示さなかった。しかし、海江田万里経済産業相が15日、原子炉規制法64条3項に基づき、4号機の燃料プールに速やかに水を注入するよう東電に命令したことをあげ、「(沸騰して)どんどん減ってくるので大臣が命令した」と説明した。