東北震度5弱、津波1メートル 車避難で渋滞多発 三陸沖で7日夕に発生した地震で、津波警報・注意報が発令された東北の沿岸部では、避難する車によって各地で渋滞が発生した。避難時の車利用のルールを地域でいかにつくり、住民の理解を深めるのか。東日本大震災で悲劇を増幅させた車避難の課題が、あらためて浮き彫りになった。 ◎買ったばかり 「昨年の津波で車を流され新車を購入したばかり。また車を流されたくない」 岩手県釜石市の高台にある寺院に車で避難した主婦(47)が打ち明けた。同市中心部では夕方の帰宅ラッシュと重なり、幹線道路は避難する車で渋滞。信号無視や割り込みをする車も見られた。 避難指示が出た宮城県石巻市では各地で渋滞が起き、高台の日和山公園へ向かう道路や内陸部の蛇田地区などに車が集中した。 気仙沼市や塩釜市、宮城県亘理町でも高台へ向かう幹線道を中心に渋滞した。多賀城市では県道仙台塩釜線に車