北九州市を襲った新型コロナウイルスの「第2波」は、市内全域で同時多発的に感染者が確認され、市も医療関係者も対応に追われた。新規感染者は減少傾向で落ち着きを取り戻しつつあるが、どのようなきっかけで感染が再拡大したのかは謎のままだ。専門家の間では、他地域からの「持ち込み説」と、市中に残ったウイルスが再拡大した「潜伏説」とで見方が分かれている。 注目されるのは、感染も発症も新たに確認されない「空白期間」が、ゴールデンウイーク(GW)期間(4月29日~5月6日)とほぼ重なっていることだ。 同市ではGW初日の4月29日に1人の感染が確認された後、5月23日に3人の感染が確認されるまで23日間連続で感染確認はゼロだった。第2波の感染者の新たな発症状況を詳しく見ると、GW明けで最も早いのは5月10日だった。 専門家は4月30日から5月9日ごろまでの10日間前後が「空白期間」となっていることに着目。GWで